コロナ禍で加速的に使わなくなったデバイスの1つがプリンターである。以前であれば資料を印刷して打ち合わせに出向くこともあったが、訪問先の住所はGoogleマップで確認し、先方から共有されたPDFファイルはOneDriveに格納し、スマートフォンやタブレットのOneDriveクライアントからオフラインで共有可能にすることで事足りてしまった。

さらに以前は原稿を推敲するために印刷していたが、いつからかPDFファイル化し、OneDriveクライアントで表示。iPadとApple Pencilで修正を加えている。現在のWindows 11環境は新規インストールしたものだが、使わない仮想プリンターが複数インストールされるのは以前のWindowsと同じだ。

インストール済みプリンター(ドライバー)は「設定」の「Bluetoothとデバイス/プリンターとスキャナー」で確認できる


すでにFAXモデムも見当たらず、今後一生使うことがないであろうXPS(XML Paper Specification)などは削除して構わないだろう。「プリンターとスキャナー」登録デバイスの削除に関する操作は、各プリンターの設定ページから実行できる。

削除対象となるプリンターを開き、「削除」→「はい」と順にクリック/タップする


結果は一緒だが、Windows 8.1以前の削除方法を利用することも可能だ。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「control /name Microsoft.DevicesAndPrinters」と入力して「OK」をクリック/タップする


「デバイスとプリンター」が起動したら、削除対象を右クリック/長押しし、「デバイスの削除」→「はい」と順にクリック/タップする


「印刷キュー」から削除する方法も。「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「devmgmt.msc」と入力して「OK」をクリック/タップする


「印刷キュー」を展開し、削除対象となるプリンターを右クリック/長押し。「デバイスのアンインストール」→「アンインストール」と順にクリック/タップする


UIによる操作を煩雑に感じる場合はWindows PowerShellを用いるとよい。下記のように削除対象となるプリンター名を確認し、メモ帳などに実行するコマンドレットを記述。あとはコピー&ペーストで実行すると、一括でプリンターを削除できる。

「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windowsターミナル(管理者)」をクリック/タップする


プロンプトに「Get-Printer」と入力して「Enter」キーを押すと、Windows 11で有効なプリンター名を確認できる


下記のようなコマンドレットを作成し、Windows PowerShellにコピー&ペーストすると順番にプリンターを削除できる(実際の名前はお使いの環境に応じてカスタマイズしてほしい)


著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら