今夏セリエAで争奪戦が勃発する可能性の高いフラッテージ photo/Getty Images

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はたして、2021-22シーズンにイタリアの中堅クラブで活躍する若き万能MFは、冬の移籍市場でビッグクラブ行きを実現させることとなるのだろうか。現在、セリエAで複数の上位クラブから熱視線を受ける22歳の中盤戦士がいる。

その中盤戦士とは、サッスオーロに所属するMFダビデ・フラッテージ(22)だ。伊『calciomercato』によると、現時点で彼の獲得に興味を抱いているのはインテルや、ユヴェントス、ACミラン、ASローマといった上位勢。これらのクラブは今冬にもフラッテージの獲得を成功させ、中盤の層に厚みを持たせたいと考えているという。

今季はここまでセリエAで15試合に出場し、3ゴールを挙げているフラッテージ。そのプレイスタイルはインテルに所属するイタリア代表MFニコロ・バレッラと比較されることもあり、彼は中盤でさまざまな役割をこなすことができる。試合を通して精力的なプレスを敢行できる献身性をはじめ、ビルドアップを円滑に進めるためのパス能力、そして味方と細かいパス交換をしながら前線へと抜け出す大胆さ……。どの能力も水準以上で、彼はビッグクラブがこぞって獲得に興味を抱くも当然と言えるポテンシャルを秘めている。

そんな白熱するフラッテージの獲得レースだが、現時点で抜け出しているのはローマとインテルなのかもしれない。その大きな理由として挙げることができるのは、先日フラッテージが行った代理人変更だ。伊『Gazzetta dello Sport』によると、同選手は現地時間29日に自身の代理人をベッペ・リソ氏に変更したとのこと。このリソ氏の顧客には、ローマ(ブライアン・クリスタンテ、ジャンルカ・マンチーニ)やインテル(フェデリコ・ディマルコ、ステファノ・センシ)の選手も多い。交渉をスムーズに進めるためにも、移籍を希望しているクラブとのパイプを持っている代理人と新たに契約を交わした。このように考えることは十分に可能だろう。

加えて、もう一歩踏み込むのであれば、フラッテージはもともとローマの下部組織出身であることも忘れてはいけない。過去に「アイドルはダニエレ・デ・ロッシ」とも公言しており、サッスオーロで着用している背番号も彼と同じ“16”。こうした材料も併せて考えると、フラッテージがローマ行きを希望している可能性は高いかもしれない。

まだこの先どのような展開を見せるかはわからないものの、気になる今季後半戦にフラッテージがプレイするクラブ。もちろん、サッスオーロ残留という線も大いに残されているが、はたしてイタリアの新鋭MFはどのような選択をすることとなるのだろうか。今後の動向には引き続き注目したい。