iPhone 13 miniを購入したので開封して外観などをチェック!iPhone 12 miniとも比較

Appleは24日、同社のスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズの最新モデルとなる「iPhone 13」、「iPhone 13 mini」、「iPhone 13 Pro」、「iPhone 13 Pro Max」の4機種を発売しました。

デザイン面ではスクウェアなデザインが好評だった「iPhone 12」シリーズを踏襲しつつ、チップセット(SoC)やカメラ、バッテリー持続時間などを強化したアッパーバージョンといった内容です。特にカメラ機能では光学式手ブレ補正(OIS)をセンサーシフトタイプに強化したことで、より手ブレに強くなった点をアピールしています。

今回筆者は昨年に購入した「iPhone 12 min」に続いてiPhone 13 miniのピンクカラー/512GBモデルを購入しましたので、開封レビューとして外観やサイズ感などをiPhone 12 miniと比較しつつ写真でご紹介します。


iPhone 12 miniから何が変わった?


■今回も充電アダプターが付属しない点に注意
まずは外箱や同梱品の紹介です。iPhone 12シリーズから充電アダプターが同梱されなくなったことから外箱はiPhone 12シリーズと同様に薄型となっています。

内容物はiPhone 12 miniの本体、Lightningケーブル(USB Type-C接続タイプ)、SIMピン、取扱説明書、Appleロゴステッカーと「いつもの内容」です。


最近は古くなったiPhoneを下取りに出したり中古買取りに出したりすることも多い。外箱は捨てずに保管しておくことをオススメしたい



スマホやケータイといった携帯電話のシンプルな梱包はiPhoneから始まったと言っても過言ではない



どれだけ同梱品を削ろうとロゴステッカーだけは絶対に入れるのがApple流。なお、筆者は一度も貼ったことがない


ちなみに本機種は急速充電に対応しています。充電アダプターを持っていない人は純正品の「20W USB-C電源アダプタ」を別途購入しましょう。

市販品の場合、USB Type-C接続で18〜20WのUSB PD対応充電アダプターなら急速充電可能ですが、保証対象外である点や急速充電が行われない可能性もある点は考慮する必要があります。


万が一の充電不良や故障でも保証が効くため、充電アダプターは純正品をオススメする


■デザインとサイズ感はiPhone 12 miniを踏襲
それでは本体外観です。iPhone 13 miniの本体カラーは、ピンク、ブルー、ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)REDの5種類があり、筆者はピンクを購入しました。

以前のiPhone 12 miniではグリーンを購入しており、派手さを抑えたパステルカラーが非常に好印象だったため、今回もパステルカラーのピンクを選択した次第です。

男性がピンクの端末というのも似合うだろうか……とは若干考えましたが、実際に届いた製品を見て大正解だったと感じます。派手さやキツさのない非常に淡い桜色で、iPhone SE(第1世代)やiPhone 7などにあったローズゴールドよりもさらに薄いピンクです。

昨年はiPhone 12 miniのグリーンを破格の美しさだと絶賛しましたが、今回のピンクも甲乙付けがたいほど素晴らしい美しさです。比較的安価で小型のminiモデルらしい、軽快さやキュートさを感じさせる良い色ではないでしょうか。


背面ガラスの奥から映る非常に薄いピンクとアルマイト加工と思われるサイドのアルミパーツのピンクのコントラストが美しい



ライトな印象を表現しつつも、決して安っぽさを感じさせない配色とデザインは見事だ



サイドパーツが指紋の残りにくいマット仕上げなのも使いやすい



iPhone 12 miniのグリーン(左)とiPhone 13 miniのピンク(右)


筐体サイズは幅64.2mm×高さ131.5mm×厚さ7.65mm。幅や高さはiPhone 12 miniとまったく同じで、厚さのみ0.25mmと非常に僅かに厚くなりました。しかしながら、0.25mmの厚みの増加は手にとって分かる範囲のものではなく、ほぼ同じと言って良いでしょう。

重量は140gで、iPhone 12 miniの136gからわずかに4gだけ重くなっていますが、こちらも違いを体感できる範囲ではありません。

厚みや重量の極僅かな増加は、保護ケースやガラスフィルムなど周辺アクセサリーの利用によって吸収されてしまう差でしかないため、問題になるものではありません。

むしろその小さなサイズ差や後述するカメラ周辺のデザイン変更などによって保護ケースが流用できなかったり、同じく後述する本体正面のノッチ部(TrueDepthカメラ部)のサイズ変更などによってガラスフィルムが流用できないなど、周辺アクセサリーをiPhone 12 miniと共通化できないことのほうが大きな問題かも知れません。

iPhone 12 miniとほぼ変わらない大きさと重量でありながら、バッテリー持続時間では公称値で1.5時間も延びているという点は高く評価できます。


画像では見えにくいが、画面上部のTrueDepthカメラは配置が変更され、iPhone 12シリーズよりも小型化された



重量の実測値もほぼ公称値通りだった


その他、iPhone 12 miniとの外観の違いは非常に小さなものです。

マナーボタン、音量調整ボタン、サイドボタンなどの配置やサイズはまったく変わらず、サイドパーツ(ベゼル部)のアンテナ分割ラインやLightning端子周辺のデザインもまったく同じです。

違いがあるのはSIMスロットの位置で、若干本体下寄りになりました。


ピッタリ重ならず傾いているのはカメラの厚みによるもの



各種ボタン類は寸分違わず同じ位置であるため使い勝手で違和感を感じることはまずないだろう



Lightning端子はそろそろUSB 3.xなどの高速通信規格に対応させるか、他の製品ともケーブルを共通化できるのでUSB Type-Cを採用して欲しいものである



最近ではeSIMも一般的になりつつあり、いずれは物理的なSIMスロットも廃止されるかもしれない


■大型化して斜めに配置された背面カメラ
今回外観的にも大きな変化を感じられるのは本体背面のカメラ部です。

iPhone 13シリーズの最大の進化がカメラ機能であったことを強調するようにカメラ周辺のデザインが変更され、より大型化したカメラユニットが斜めに配置されました。

カメラユニットは面積が大きくなっただけではなく、凸部の飛び出している高さも若干高くなっています。そのため机などにiPhone 13 miniを置くと、今まで以上に傾くことが見て取れます。

カメラユニットの保護という点からはあまり飛び出してほしくないというのが本音ですが、センサーシフトという非常に高度な技術を採用しているだけに妥協が必要な部分でしょう。

幸い、純正品や市販されている保護ケースはカネラユニット周りを保護するように設計されているものが多いため、カメラ周辺を傷つけたくない人は保護ケースを利用しましょう。


もはやカメラ機能が本体と呼べるほどにカメラ性能は向上した



iPhone 13 miniのカメラユニットは大型化したことやiPhone 12 miniとの差別化から斜めに配置された


カメラは性能面でも着実に向上しており、iPhone 13 miniで採用されたセンサーシフト方式の手ブレ補正は、iPhone 12シリーズではProモデルのみに搭載されていた機能です。

HDR機能はスマートHDR3からスマートHDR4へと進化、フォトグラフスタイルという自分の好みで撮影設定を保存・適用できる機能が追加されています。

動画撮影でも自動でピントを合わせる被写体を変えるシネマティックモードを搭載し、インカメラも4K/60fps撮影に対応するなど、見た目では分からない進化が数多くあります。

「写真を楽しむならProじゃないとダメなのかな」と思いがちですが、iPhone 13 miniでも十分に満足のいく撮影を楽しめるのではないでしょうか。


カメラユニットは広角(標準)と超広角の2つ。光学2倍ズームアウトも備えるが望遠機能はデジタルズーム(5倍まで)のみとなる


■他では絶対に味わえない満足感
小型軽量なスマホと聞くと、安価で性能も必要最低限の、価格だけが取り柄のような印象を抱きがちですが、iPhone 12 miniから始まったスモールプレミアムの流れはiPhone 13 miniでさらに洗練されたように感じます。

特にiPhone 13 miniではバッテリー持続時間の改善やカメラ性能の強化が図られたことで、弱点をカバーしつつ長所を伸ばす改良が加えられ、非常に納得感と満足感の高い仕上がりです。

サイズ面でも小型を謳いつつ5.4インチと十分な広さのディスプレイを備え、しかも片手で持ちやすく画面上端まで親指が届く利便性を有している点は、iPhoneシリーズ以外のスマホも含め、現在発売されているスマホの中では唯一無二に近い特徴でしょう。


小さすぎず大きすぎない。絶妙なサイズ感


iPhone 11やiPhone 12を使っていて少し大きいと感じた方や、iPhone 7やiPhone 8までのサイズ感や重量感がちょうど良かったと感じている方にこそ、iPhone 13 miniはオススメしたい機種です。

手で握った時の「あ、ちょうどいい」という感覚を、ぜひ感じ取ってみてください。


オンリーワンの楽しさがここにある


記事執筆:秋吉 健


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