ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。11月23日(月)から26日(木)の4日間は『しんどー相談室』と題し、つらいことや悩みを抱える10代の声に耳を傾けています。25日(水)のテーマは「親関係でしんどい」です。まずは、パーソナリティのさかた校長とさかた校長が、リスナーから届いたメッセージを取り上げ、自身の経験を踏まえて語り合いました。



さかた校長:生徒の君にとって、親というのはどんな存在だろう。今夜は親に対して「しんどい」という思いを抱いている君の話を聞かせてほしい。

こもり教頭:血のつながった特別な存在だからこそ、つらくてしんどくても逃げられずにいることもあるのかなと思います。

――リスナーから届いた「親との関係で思うこと」

【親はすごく難しい存在だなって思います。正直、自分の本当の気持ちを伝えても信じてもらえないから、家族なのに本音を出せないことが多いです。将来のことも、親に何度言っても反対されます。音楽とラジオにしか生きがいを感じられなかったときには「依存症」って言われたし、自分のこと何にもわからないくせに、って思ってしまいます。でもいろんなことで支えてくれているし、楽しいことができるのも親がいるからなんだよな……。とっても難しいです。(14歳女性)】

さかた校長:親は心配だから、将来に関しては言ってくるだろうね。でもそこに対して……俺も「話しても通じねーし」「わかってくれねーだろう」って思ってたし。でも実際に話してみたらわかってくれることもあるんだよね、時間はかかるけど。しかも「育ててもらっているし」という感謝もあるんだよね。

こもり教頭:そうですよね。1人で生きるのは大変なことだし、感謝の気持ちがわくのはわかりますけど……僕も、コミュニケーションをしっかりとらないと、自分の気持ちって伝わらないんだなと思うことがいっぱいありましたね。

さかた校長:うん。

こもり教頭:僕は小学校のときからダンスがやりたくて、そこからブレずにこれたのは、母親が応援してくれてサポートしてくれたから、というのがあるんですけど……いまに至るまでには、めちゃくちゃケンカもしました。母親に自分の思いが届かなくて涙を流したこともありましたけど……(投稿者のメッセージのように)支えてもらっているし、いろいろ楽しいことができるのも親のおかげなので、たしかに難しい関係ですよね。

さかた校長:でもひとつ言えるのは、音楽とラジオが好きで「依存症」と言われたということだけど……それで嫌いになる必要はないからな。

こもり教頭:うん。

さかた校長:俺も異常なくらいお笑いの番組を観ていて、ビデオテープを捨てられたりもしたしね。そういう熱狂的に好きなことに関しては……やっぱり、コミュニケーションをとらないと伝わりづらいよね。

こもり教頭:そうですね。



【私とお兄ちゃんの今のお父さんは、本当のお父さんじゃありません。血がつながっていません。だからなのかすぐに口論になってしまいます。でも、私の弟は血がつながっています。もちろん仲良し。だから私とお兄ちゃんは、家にいづらいです。でもお兄ちゃんは、来年から大学生で一人暮らしになります。そうなると、私は一人。もっと家にいづらい。私も高校生になったら、寮に入って家から出ようと思っています。あと1年半……。耐えられるか心配です。私は、何度も布団や机の上で泣いてきました。何度も本当のお父さんがいいと思いました。(14歳女性)】

さかた校長:そうかぁ……。お兄ちゃんも悩んできたんだろうけど……先に出て行ってしまうのは不安だよなぁ。いままでは半分こにできていた不安を、1人で背負うかもしれないっていう……。

こもり教頭:そうですね。このメッセージを読んだだけなので、家族がどういう空気感で(投稿者と)接しているのかわかりませんが……。高校では寮に入る、という選択肢を見つけられているのはすごいことだと思います。僕なんて、中学から(上京して)親と一緒には暮らしていないので。

さかた校長:うん。

こもり教頭:それでも高校は卒業できましたし、親と一緒に過ごさなかったから人より劣っているなんて思ったことないです。お兄ちゃんが家を出たら、1人で抱えてしまうことになるかもしれないけど、それだけに縛られてほしくないというか。

さかた校長:そうだね。これからも、お兄ちゃんとはよく話してほしいよね。離れてしまっても、コミュニケーションをよりとるようにしてほしいな。

こもり教頭:うん。僕は中学のときは親戚の家にいて、高校からは寮に入ったんですけど……母親とは6年離れていましたけど、連絡は取り続けていたし、縁は切れなかったです。(投稿者は)お兄ちゃんとは離れてしまうけど、そこで関係性が切れるわけじゃないから。だから連絡は取ったほうがいいし、会えるなら会ったほうがいいし。そのつらさに一番共感してくれるのはお兄ちゃんだと思うから、離れてしまったからといって壁は感じないでほしいなと思います。



この日の放送では、『右半身が不自由な父親と二人暮らしで、父親から言葉の暴力を受けている』という高3の女性リスナー、『何かあるとすぐに怒って手を出してくる母親に対して「母親って何なんだろう?」と考えるようになってしまった』という高1の女性リスナーと電話をつなぎ話を聞きました



----------------------------------------------------

▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック! http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7115

聴取期限 2020年12月3日(木)AM 4:59 まで

スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/

※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。

----------------------------------------------------



<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭

放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55

番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/