明後日の金曜日に16才となる誕生日を迎え、ついにブンデスリーガ出場への資格を手にすることになる、ユスファ・ムココ。だが大きな期待を背負うボルシア・ドルトムントの怪童に気負いは見られない。

【まだ15才の青年】

 今年の8月1日にはじめてトップチームでの練習参加を許可された時、「こんな日は滅多に味わえるものではない」というクラブ公式TVでの発言に、「違和感」を覚える者もいるだろう。だがいかに「傑出した」選手であろうとも、まだ15才の青年。「うわ、なんてところに来てしまったのだろう」というのが、率直な感想だ。
 
 そして、ある日スタッフからの提案で自らトップチームのユニフォームを印刷したことを「忘れられない」と語る若者は、その18番が記されたユニフォームを、土曜日に行われるヘルタ・ベルリン戦から、さっそくピッチ上で披露する可能性がある。眠れない夜を過ごしているのだろうか?だがハーランド、フメルス、サンチョといった選手たちと共にプレーにも、決して浮き足立つことはない。

【「プレッシャーを感じない」怪童】

 「自分にはプレッシャーは全く感じていないよ」とムココ。その視野に入れている目標は「FWとして得点を重ねていくこと」であり、「ほかの周りが言うことは気にしないよ。自分の道は自分で進んでいくものだ」とコメント。その第一歩となるプロ入り初ゴールは、早ければ2020年のうちにも実現するかもしれない。