殺し、殺されで深まる絆!? 『殺し屋ちゃんと死なないターゲット』のロリかわ殺し屋少女がマフィアのボスに手玉に取られて赤面しまくり
今回ご紹介するのは、あるスゴ腕の殺し屋少女と、そのターゲットになった男の物語。
ニコニコ漫画の「電撃大王」にて連載中の『殺し屋ちゃんと死なないターゲット』では、殺し、殺されることで深まる奇妙な男女の絆が描かれていきます。
本来ならば一瞬で死に別れていたはずのふたりが織りなす、血生臭さ全開なのにどこか心温まる関係性をお楽しみください!
作者:古賀由人(@inari1369)
殺し屋の少女と“死なない”ボス、衝撃の出会い
ある日の夜更け、マフィア“アマレットファミリー”のアジトに侵入者が現れます。
部下たちが駆けつけてみると、すでに彼らのボスは無残にも首を落とされた後。
そして机の上には、ボスの生首を膝に乗せて律儀にも祈りを捧げる少女の姿がありました。
殺気立った部下たちに銃を向けられても、少女は「うるさいなぁ」と気だるげにつぶやくのみ。
これだけでも、にわかには信じがたい光景と言えますが……しかし、驚くにはまだ早い。
なんと、少女の背後でボスの遺体が音を立てながら復元し始めたのです!
たちまち首から上が修復されていき、最終的には言葉を発するまでに完全復活を遂げたボス。
少女は「なんで死なないの?」と驚愕しますが、生き返った理由は本人にもわからないらしく……。
……ともあれ、殺し屋の少女とマフィアのボスの奇妙な関係はかくして幕を開けたのでした。
衝撃的な出会いから1週間後、ボスことレオナルド・アマレットの部屋にはあの日と同様に少女の姿が。
彼女の名前はメメント・モリといい、あれから毎日のようにボスの命を狙っていたようです。
しかし、銃殺、絞殺、撲殺……あらゆる手を尽くしてもボスを殺すことはできなかったらしく。
なおも「オレも自分が死なないとは」と豪快に笑うボスに対し、「私の仕事が終わらないじゃない!」とキレ散らかすメメント。
まさしく冗談のようなやり取りですが、これは果たして笑っていいところなのか……?
メメントを難なくやりこめてしまうボス
ターゲットを殺せない限りは帰ろうにも帰れず、かといって不死身のボスを殺す手段も見つけられないメメント。
八方塞がりとなったメメントを見かねたのか、なんとボスはこの数日間アジトに潜伏する彼女のことを見逃してあげていた模様。なんと豪胆な……!
メメントもメメントで、そんなボスの余裕につけ込んでところ構わず彼を襲撃します。
しかしながら、ボスもやられてばかりではありません!
背後からの一撃をかわした彼はメメントの首をつかむと、ゆっくりと口を開き……。
「くさいぞ」と痛烈なひと言を浴びせます!
そもそもボスが襲撃に気付けたのは、彼女の体から発せられる血生臭さゆえ。
彼はそのまま、メメントを風呂場へと叩き込むのでした。
「水責め!?」と困惑するメメントをよそに、彼女の全身を洗ってやるよう使用人に指示するボス。
使用人は当然戸惑いを隠せない様子でしたが、彼は「大丈夫、アイツはオレ以外に危害を加えない奴だ」と言ってのけます。
さすがはマフィア一家ををまとめあげる男。ボスはすでに、メメントの性格や仕事の流儀を見抜いていたようでした。
メメントの世話を焼くボスの真意とは
死なないうえに、人として何枚もうわ手なところを見せつけられてしまったメメントは、次第にボスに対し心を開いていきます。
風呂の後には小綺麗な服を着せられ、さらには温かいパスタまで施されてしまったメメント。
敵から塩を送られた形ではありますが、空腹であったことは間違いない以上、背に腹は変えられません。
恥を忍んで食事をとり始めたメメントに対し、「なあ、殺し屋」と語りかけたボス。
彼はあろうことか、「オレを殺してくれ」とメメントに対して懇願してみせます。
不死であっても、実際のところ不老ではないボス。
「ヨボヨボになっても死ねないなんて、かっこ悪いだろ」という言葉は、彼なりの男としての矜持なのでしょう。
そんなボスの想いを感じ取ったのか、はたまた殺し屋としての意地か、メメントは「言われなくても殺すけど?」と返すのでした。
結局、殺し屋とターゲットという関係は維持されたままにもかかわらず、メメントには衣食住が提供されることに。
さらにほかでもないボス自身が殺されたがっている、というのがややこしいところ。彼女が「おバカさんなのかしら……」とつぶやいたのも無理はありません。
意外なほっこり展開を迎えつつも、お互いの立場上ひと筋縄ではいかない未来を思わせるふたりは、果たしてどんな関係を築いていくのか!?
この続きに興味を持った方は、ぜひ9月25日発売となったコミックス1巻をチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『殺し屋ちゃんと死なないターゲット』より)