官房長官として訪米し、ペンス米副大統領(右から3人目)と談笑する菅義偉新首相(同2人目)=2019年5月10日、ワシントン(在米国日本大使館提供)

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 【ワシントン時事】菅新政権の外交政策について、米政府は同盟重視の安倍晋三前首相の路線が継承されることを期待している。

 ただ、トランプ大統領と個人的な信頼を築いた前首相と異なり、菅義偉首相が外交にどの程度の政治的エネルギーを割くかやその手腕は未知数で、独自色がどう発揮されるかを注視している。

 国務省当局者は「地域と世界の幅広い課題について、揺るぎない同盟国である日本と協力を続けることを楽しみにしている」とコメントした。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、菅氏が昨年5月に官房長官として異例の訪米をしたことに触れ、トランプ氏との個人的関係構築に「すぐに着手する」という見方を示す。ただ、菅氏は外交経験が浅く、明確な独自ビジョンも示していない。日米同盟を強化しつつ中国との関係改善を図った安倍前首相の外交は「容易にまねできない」(ブルームバーグ通信)という声も根強い。

 外交誌フォーリン・ポリシーは、衆院選を控えた菅氏が経済政策や新型コロナウイルス対応などに専念せざるを得ないという見方を紹介。一方で、中国がより柔軟な対中政策を取るよう菅氏の「操縦」を試みる可能性があるとして、「菅氏に手を差し伸べる責務があるのは米国の方かもしれない」と指摘した。