ウエスカで計21ゴールを奪ったラファ・ミル(左)と岡崎。 (C)Getty Images

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 年間12ゴールを挙げ、ウエスカの2部リーグ優勝と1部昇格の立役者となった岡崎慎司。ファン投票で決まるクラブの年間MVPにも選出された日本代表FWには、心強い同僚がいたようだ。

 現地紙『sport aragon』デジタル版のヴィクトール・ラパン記者は「ウエスカにおけるベストな前線のコンビ。シーズン後半はまさに“シンジ&ラファ劇場”だった」と銘打ち、岡崎とラファ・ミルというふたりの点取り屋に称賛を送っている。

「ウエスカが最高のシーズンを迎えることができたのは、高いレベルのFWをふたり獲得できたという要因が非常に大きい。

 シンジ・オカザキの加入はセンセーショナルだった。彼はスペインに新たな挑戦を求めてきたベテランだったが、十分な出番を与えられるまでに時間がかかった。だが、いざピッチに現われればそのクオリティーは本物で、34歳になった今も無傷だ。シーズンを12ゴールで終えたが、もしVARがなければ、20ゴール以上を記録していただろう」

 そして、前線で奮闘した岡崎に続く活躍をみせたのが、20年1月にウォルバ―ハンプトンから期限付き移籍で加入した、23歳のFWだとしている。

「ラファはシーズン後半戦だけながら、18試合出場で9ゴールを記録した。オカザキとラファ、彼らは加入1年目と半年だというのに、ふたりで計21ゴールをチームにもたらしたのだ! この結果は、ウエスカが1部リーグで新しい挑戦を続けるにあたり、彼らが不可欠であるという純然たる事実である」

 岡崎はすでに契約を1年延長したことが発表されているが、同紙によれば、ラファ・ミルに関してもウルブス側にレンタル延長を打診しているという。

 CFのポジションを争い、切磋琢磨してお互いにゴールを積み重ねてきた岡崎とラファ・ミル。1部の舞台で共闘することはできるのか。現地でも注目を集めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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