在宅勤務拡大で活性化したノートPC市場、落ち着き取り戻す
Windows 7のサポート終了(Win7 EOS)後、新型コロナウイルスの感染拡大による在宅勤務の広がりで、ノートPC市場は活性化した。そこで、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」をもとに、Win7 EOS後の2020年1月4週(1/20-1/26)の販売台数を「100.0」とした販売台数指数を作成し、ノートPC市場の動きをみていく。
20年1月4週から7月3週(6/29-7/19)までの販売台数指数をみると、3月2週(3/9-3/15)に「104.2」を記録(図1)。4月の台数指数は週を追うごとに伸び、4月3週(4/13-4/19)は「145.4」、同月5週(4/27-5/3)は「143.9」と基点の「100.0」を大きく上回った。これは、4月7日に首都圏を中心とした7都府県に対し、緊急事態宣言が発令され、在宅勤務が広がり始めたためだ。しかし、2週後の5月2週(5/11-5/17)の台数指数は「93.2」、翌3週(5/18-5/24)は「83.8」と台数指数は一転して基点を下回った。ノートPC市場でメーカーシェアの1・2位を争うNECと富士通の販売台数が大きく減少したことが要因に挙げられる。その後6月4週(6/22-6/28)と7月1週は基点を上回ったものの、台数指数は80-90前半で推移しており、在宅勤務による特需は一旦過ぎ去り、市場は落ち着きを取り戻している。
ここ最近の新型コロナウイルスの感染者数の推移をみると、第二波は到来しており、再び在宅勤務を実施する企業が増加するだろう。そうした動きに呼応して、ノートPCやパソコン周辺機器の市場に特需が発生することも考えられるが、すでに入手済みの人も多いため、4月と同規模の活況をみせるかは想定できない。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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ここ最近の新型コロナウイルスの感染者数の推移をみると、第二波は到来しており、再び在宅勤務を実施する企業が増加するだろう。そうした動きに呼応して、ノートPCやパソコン周辺機器の市場に特需が発生することも考えられるが、すでに入手済みの人も多いため、4月と同規模の活況をみせるかは想定できない。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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