コンビニバイトの「重労働化」が止まらない 「30年前と比べて...」50代アルバイトの嘆き
コンビニ店員だって愚痴をこぼしたい。もちろんお客様の目の前では笑顔だが...。
コンビニ大手3社で日払い制バイトをしていたという男性・哲也さん(50代、仮名)からJタウンネット宛にメールが届いた。「50歳過ぎたオッサンのコンビニバイトの愚痴でした」との一文が目を引く。
様々な店舗のコンビニで働いていて、思ったことが哲也さんにはあるという。現在50代の彼は今から30年ほど前、つまり20代だった時もコンビニでアルバイトをしていたそう。
その頃より今のほうがコンビニは「とても重労働」だという。
キャッシュレス化が進み現金ではなくスマホで決済。宅配便の受付もするコンビニ店員は、とにかく仕事が忙しいというのだ。
「まるで浦島太郎の感覚でした」
もう忙しい!(画像はイメージ)
哲也さんの話を聞く限り、コンビニ店員というものはストレスフルな職業なのでは、と思ってしまう。特に繁忙店なら、なおさらだろう。
「私は、20代の頃もコンビニでアルバイトをしていた経験がありますが、あの頃に比べてとても労働内容が濃くなっていると思うのです。
まるで浦島太郎の感覚でした。『30年も経てば当たり前か』とか『自分が年取って覚えが悪くなった』のではとかも思いましたが、それはレジ周りだけ見ても相当なものです」
哲也さんは今と昔のコンビニの違いを3つあげる。
「最近のレジでの困りごとは、バーコード決済です。消費税が増税し、ポイント還元でバーコード決済が増えました。セブン-イレブンは、ボタン操作無しでバーコードを読み取るだけで良いのですが、ローソンとファミリーマートはそれぞれのボタンを押してからバーコードを読み取ります。
その際、お客様が無言でバーコードを出されると困ってしまい『PayPayですか?』とか言って聞き出そうとするのですが、『ちげーよQUICPay』だよとか大威張りで返す人がいます...」
スマホに表示されるバーコードを無言で見せる客にイラッとする人は多い。Jタウンネットが以前、配信した記事でもコンビニ店員(10代男性)が「ペイペイなのか楽天ペイなのかLINEペイなのか、よく見ないと分かりません」と答えている。
哲也さんはさらに愚痴をこぼす。
「また、最近では、おでんの取り扱いを辞めるお店も多いようですが、レジ横のファストフードの多さには驚きです。チキンや焼き鳥、アメリカンドックにフランクフルト。冬場は中華まんなど、レジの対応だけでも大変なのに同時にそれらを調理しなくてはなりません」
たしかにコンビニに行くとレジ前の揚げ物やおでんの種類の多さに驚かされる。客としては嬉しい限りだが、店員としては名前や作り方を覚えるのが大変なようだ。
最後の愚痴はこちらだ。
「さらに宅配便の受け取りだけではなく、最近多いのがメルカリです。日に30件の発送を受け付けて、さらにAmazonの『店舗での受け取り』でバックヤードやレジ内には山のように荷物が置いてあります。
ですから今では、レジよりも品出しの方が楽と思われる状態です。実際に働いていて、これではいつまでたっても人手不足は解消しないなと思いました。
という感じで50歳過ぎたオッサンのコンビニバイトの愚痴でした」
これらは、あくまで哲也さん(50代男性)がこぼした愚痴である。だが、客側から見てもレジに積み上げるダンボールの山を見るたびに、大変さや忙しさが伝わってくる。
たくさんの業務をこなしているコンビニ店員。客側ができることは、なるべくストレスをかけないよう心がけることだろう。そうすればお互い気持ちよくコンビニ内で過ごすことが出来るはずだ。
ちなみに哲也さんのメールには、過去に出会った忘れられない迷惑客とのエピソードも書かれていた。こうした重労働の中、横暴な客の対応もしなくてはいけないと考えると...。コンビニ店員は、かなりハードな仕事といってもよさそうだ。
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