Facebookが調査に非協力だとカリフォルニア州司法長官から訴えられる
政治広告問題など何かと騒動が続くFacebookですが、今度はカリフォルニア州司法長官に提訴されるという事態が起こりました。

2019年11月7日(現地時間)のCNBCの報道によると、カリフォルニア州では1年以上前からコンサルティング会社「Cambridge Analytica」が、Facebookの個人情報を許可なく収集していた問題を調査。Facebookに幹部の電子メールのメッセージなどの資料を提出するよう召喚状を送ったが、これに応じませんでした。そのため、提訴に至ったとのこと。

Cambridge Analyticaによる個人情報不正取得問題は2014年に起こったもの。アレクサンダー・コーガンという学者がFacebookのAPIを用いたアプリを作成し、およそ8700万人のFacebookユーザーデータを取得。これをCambridge Analyticaが買い取り、大統領選で利用したという事件でした。

Facebookはこの問題の調査に協力する姿勢を取っており、同社のウィル・キャッスルベリー氏は「数千ページの資料を提出するなど調査には協力してきた」と述べています。しかし、今回提訴したザビエル・べセラ司法長官の要求には対応しなかったとのこと。

過去には個人情報問題でアメリカ連邦取引委員会から約5450億円、アメリカ証券取引委員会から約109億円と巨額の制裁金を課せられてきたFacebook。今回の一件が引き金となり、新たな問題につながらなければいいのですが......。