CBS MarketWatchによると、23日の米株式市場は、原油先物相場が下落したことに加え、米自動車2位のフォード・モーターが市場予想を上回る決算を発表したことなどから、景気拡大期待を背景に買いが強まり、ダウ平均株価指数は、前週末比21.38ドル高の1万0688.77ドルと反発した。また、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は前週末からほぼ横ばいの0.77ポイント（0.0％）高の2248.47、S&P500株価指数も2.33ポイント（0.2％）高の1263.82とそれぞれ反発して引けた。

　　ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月物は、天然ガス先物相場などの下落を受けて、前週末比0.38ドル安の1バレル＝68.10ドルに反落して引けた。一方、米コンファレンス・ボードが同日発表した12月の景気先行指数は、市場予想を下回る前月比0.1％上昇となったものの、3カ月連続のプラスとなった。

　　個別銘柄では、堅調な決算とリストラ策を発表したフォードが、前週末比5.3％高の8.32ドル、米自動車最大手GM（ゼネラル・モーターズ）も連れ高し、同9.0％高の21.85ドルで引けた。GMは26日に四半期決算を発表する。米食品スーパー・チェーン2位のアルバートソンズは、同業のスーパーバリューと、ドラッグストア・チェーンCVS、投資大手サーベラス・キャピタルが率いる投資グループに97億ドル（約１兆1000億円）で身売りすることで合意したと発表し、同5.4％高の25.42ドルで引けた。スーパーバリューは同6.7％高の33.98ドル、CVSは同0.6％安の26.96ドルで引けた。

　　一方、携帯電子メール端末「ブラックベリー」を製造するカナダのRIM（リサーチ・イン・モーション）は、米特許管理会社NTPの特許権を侵害したとして争っている裁判で、米最高裁がRIMの上訴を棄却したことから、同3.6％安の64.25ドルに下落。米スポーツ用品大手ナイキは、同社の新CEO（最高経営責任者）兼社長に、同社のマーク・パーカー共同社長を起用すると発表、同0.9％安の83.45ドルと軟調だった。　【了】