Amazonで売ってた本は、近所の図書館にあるのか? たった3秒で調べる方法

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書籍や雑誌の購入は、もっぱらAmazon.co.jpを使うという人も最近は多いだろう。
しかし本好きともなると、毎月の書籍の購入代もバカにならない。
筆者も、ちょっとした専門書をやみくもに5冊ほどカートに入れたら、あっという間に2万円を超えてしまったこともある。

今秋には消費税アップも控え、なるべく書籍代も節約したいところだ。

そんなとき頼りになるのが、公営の図書館である。
実は、最近の図書館の多くは、オンラインでの蔵書検索と貸出予約に対応しているのだ。

・Amazonで見つけた本
・ちょっと価格が高くて手が出ない本
これらが図書館にあれば、借りて読めば、書籍代を賢く節約できるというわけだ。

しかし、Amazonで見つけた本が、必ずしも図書館に所蔵されているとは限らない。

これを調べるには、図書館のホームページで検索する必要がある。
特に、確認したい本が多いとかなり面倒な作業だ。

そこで、効率的に確認できる方法はないだろうかと検討していたところ見つけたのが、
「その本、図書館にあります」
というGoogle Chrome用の機能拡張だ。


■感動もの! Amazonの本が最寄りの図書館にあるか瞬時に表示
「その本、図書館にあります」は、Amazonの本が図書館に蔵書しているかどうかすばやく調べられる画期的なツールだ。

使い方は実に簡単で、必要な設定は、蔵書を調べたい図書館を最大2ヶ所まで登録しておくだけ。

この「その本、図書館にあります」では、全国の図書館をほぼ完全に網羅している。
自治体運営の図書館はもちろん、国立国会図書館、大学図書館、業界団体や省庁所属の図書館まで幅広く登録が可能だ。

図書館の登録が終わったら、あとはいつもと同じようにAmazonで気になる本をチェックすればよい。

本の詳細ページを開くと、その本が図書館にあるかどうか情報を表示してくれる。
蔵書状態が表示されるまでの時間はほんの3秒程度。
しかも、Amazonのページに自然に溶け込む形で表示される。
シームレスで、まるで元々Amazonに実装されている機能かのような錯覚に陥るほどだ。


Chromeウェブストアで「その本、図書館にあります。」の機能拡張をインストールしたら、Chrome右上に追加されたアイコンをクリックし、「図書館の設定」をクリックする。



都道府県市区町村を選択すると、その地域の図書館リストが表示される。調べたい図書館を選択して、「設定」をクリックして登録する。最大2ヶ所の図書館を登録できる。



図書館の登録が済んだら、あとはAmazonで気になる本の詳細ページを表示するだけ。右下に「この本が図書館にあるか検索」というフィールドが表示され、図書館の蔵書と貸出状況が表示されるしくみだ。



■リンクから図書館サイトでスムーズに予約
蔵書の状態が「貸出可」となっている場合は、予約リンクをクリックするだけで該当図書館の詳細画面へアクセスでき、予約手続きまでスムーズに行うことができる。

図書館のオンライン予約を利用したことがある人ならわかると思うが、人気のある本になると、一瞬の差で予約順位が下がってしまう。
しかし、このツールのようにワンクリックで予約ページまで進めれば、チャンスを逃す心配もなさそうだ。


「貸出可」のものがあれば、そのまま上の「予約する」をクリックすればよい。



クリックした図書館の書誌情報ページが表示され、そのまま予約手続きが行える。



実際に「その本、図書館にあります」を使ってみた感想としては、自分で蔵書検索をする手間が省けるのはもちろん、ワンクリックで各図書館の予約ページに移動できるのが非常に便利だった。

筆者のように毎月の書籍代がかさむ人にとっては、うってつけのツールといえるだろう。書籍代の節約をしたいChromeユーザーは、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

「その本、図書館にあります」


執筆:しぶちん(ITライター)