AFX通信によると、米商務省が12日発表した11月の貿易赤字は、前月比5.8％減の642億ドルと、昨年3月以来の大幅減少となった。市場では662億ドルの赤字を予想していた。原油価格がバレルあたり52.16ドルと前月の56.29ドルから低下し、輸入額が前月の171.4億ドルから164億ドルへ低下したのが要因。前月分は速報時の681億ドルから689億ドルへ改定された。同月の減少にもかかわらず、1−11月の累計では6681億ドルを記録し、昨年の6176億ドルをすでに上回っている。

　　輸出は1.8％増の1093億ドルと4月以来の増加幅。輸入は1.1％減少の1735億ドル。財でみると輸出は2.2％増の774億ドルで、特に航空大手ボーイングによる前年同月比27.4％増の32億ドルの輸出が貢献した。

　　地域別では対中国赤字が185億ドルと前年同月の167億ドルから拡大した。1−11月の累計では1853.3億ドルとなっており、2000億ドルを突破する見込み。　【了】