ようやく生まれた今大会初ゴールも勝利には結びつかず。この悔しさを糧に南野はさらなる飛躍を遂げられるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 アジアカップ決勝の日本代表対カタール代表がUAE・アブダビのザイード・スポーツシティ・スタジアムで2月1日の18時(日本時間23時)から行なわれた。

 日本はいきなり出端を挫かれる。12分に一瞬の隙を突かれ、準決勝までに8得点を奪って大会得点ランクトップを走るアルモエズ・アリにオーバーヘッドを叩き込まれてしまう。直後の27分にはハティムに豪快なミドルを決められ、早い段階で2点のビハインドを背負うまさかの展開となった。

 0-2で迎えた後半は流れを掴み、69分に南野が反撃の狼煙となる1点を奪取。それでもこの日の森保ジャパンは運に見放される。83分、カタールのCKに対して吉田麻也が競り、ヘディングでクリア。だが、ビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)によってハンドの判定を下されてしまった。これをアクラム・アフィフに決められて、日本は万事休す。1-3で敗れ、2大会ぶりの優勝は果たせなかった。
 

 試合後、今大会初ゴールとなる追撃弾を決めた南野がカタール戦を総括。
 
「応援してくれた人に申し訳ないです。攻撃も前半は上手くいっていなかったですし、守備のところで2失点してしまったのが苦しくした。自分のゴールをきっかけに同点、逆転にする雰囲気は出たが、そこで追いつけなかったのは自分たちの力不足」
 
 その後、大会全体を振り返った南野は「チームとして1試合1試合成長していけた」と手応えを明かしつつも、準優勝は喜べないとした。
 
「僕たち日本にとっては優勝しないと意味のない大会だったので悔しい」
 
 負けが許されないアジアで味わった屈辱。カタール戦で突き付けられた現実を受け止め、南野は所属クラブでさらなる成長を期す。