21日放送、フジテレビ「THE NEWS Alpha」では、五輪3連覇の野村忠宏氏が、柔道・世界選手権で史上初となる兄妹同日金メダル獲得を果たした阿部一二三・詩にインタビューした。

妹の詩は志々目愛との日本人対決となった決勝も一本勝ちで制し、18歳2カ月と史上2番目の若さで世界の頂点に立った。

これに続き、4回戦では最終的に技ありで勝つなど苦しんだ一二三も、決勝では一本勝ちで見事に連覇を達成。兄妹優勝を成し遂げている。

柔道界のレジェンド・野村氏は「素晴らしい柔道でした」と阿部兄妹を称賛。そのうえで、大会前からオール一本勝ちを言っていた一二三が“公約”を果たせず、詩のほうがオール一本勝ちだったと指摘。コメントを求められた詩は、ドヤ顔で「そうですね。やってやりました」と笑いを誘った。

複雑な表情で「僕…2連覇…」と口にした一二三は、取材を受ける前に妹がオール一本勝ちだったことを思い出し、「ちょっとやばいな」と思っていたと苦笑する。

ただ、一二三は最後に「でも良かったです。2人で優勝できて」とコメント。詩も笑顔でうなずいた。

野村氏は一二三が「持ち味である攻撃柔道、一本を取る柔道を最後まで貫いた。その一言に尽きる」とコメント。さらに、立ち技を得意としながら、近年強化してきた寝技で2勝した詩を「立ってよし、寝てよし、もうパーフェクトな柔道。素晴らしい。強いです」と絶賛した。