ispace、中小企業社長に直筆手紙100通の理由
モノづくり系ベンチャー企業にとって、量産試作や量産設計は「死の谷」と言われる。アイデアと資金があり、プロトタイプまでうまくいっても、量産段階までたどり着くための技術の蓄積が少ないからだ。月面探査レースに挑戦し、現在は月面資源開発のプロジェクトを進めるispaceにも苦労があった。
手首に付けて動きなどを測る機器「モフバンド」を展開するMoff(同千代田区)の高萩昭範社長は、「協力者集めはトップの“足”で稼ぐ」とこつを語った。同社は子ども向けのおもちゃとしてモフバンドの提供を始めたが、研究機関などからの声がかかり、ヘルスケア向けサービスを開発した。ただ、研究機関が実際のユーザーのニーズや使い勝手を全て知っているわけではない。実証実験の協力者探しでは、「当社は小さな会社だが、トップが来れば相手の人たちは喜んでくれた」といい、信頼関係をつくる効果は高いという。
