NTTの「ひかりTV」、ネット配信市場の激化で生き抜く秘策は?
「10年一区切り。従来のひかりTVから新しい事業領域を開いていかなければならない」―。都内で開いた10周年イベントで板東浩二社長は、こう宣言した。板東社長は新事業領域について「一言で言うならコンテンツビジネス戦略会社に生まれ変わって進化したい」と明かす。具体的にはスマホ向けコンテンツ・アプリ市場の開拓、ARや仮想現実(VR)を使った“新体感”映像コンテンツの制作、新技術・新サービスの導入だ。
新体感映像コンテンツでは、岡田武史元日本代表監督がオーナーのサッカーチーム「FC今治」のスタジアムをスマート化。スタジアム内限定ウェブサイトにアクセスすることで、その日最も活躍した選手を決定する「MVP投票」に参加できたり、ARマーカーを専用アプリで読み取ることでスタジアム近隣の商業施設で利用できるクーポンを入手できたりする仕組みを整えた。
新技術の導入では、マルチアングル配信技術やAR技術を用いて布袋寅泰氏のライブ映像を楽しめるスマホアプリ「布袋寅泰 新体感ライブ」を配信している。
英ロンドンで行われた布袋氏のスタジオライブをさまざまな角度のカメラ映像から選んで視聴可能。オリジナルのピック型ARマーカーにスマホをかざすと布袋氏がバーチャル3Dフィギュアになってスマホの画面に出現し映画「キル・ビル」のテーマ曲を演奏する。
このARマーカーを使った3Dバーチャルフィギュアコンテンツ「ひかりTV VF」は協業の提案を複数受けており、「1年かけてプロモーションしながら本格的に広げていきたい」(板東社長)という。
