プロ野球の試合が行われているドームの中で、雪が降りしきっている動画がツイッター上に投稿され、驚きの声が上がっている。

巨大なドームの屋根の下を、紙ふぶきのように大粒の雪が舞っている。そんな中で、プロ野球の試合が行われているが、寒いのか観客席に人は少なく......。

「ドームの意味がなくなってるw」

外野席から録ったという十数秒ほどの動画が2018年3月21日、ツイッター上にアップされた。


メットライフドームでは、スタンドと屋根の間に外に開いた空間が

埼玉西武ライオンズのファンが、雪が降りしきる中でこの日に試合が行われた西武本拠地メットライフドーム(埼玉県所沢市)の様子を投稿した。動画は23日夕現在で、45万回以上も再生されて反響を呼んでいる。

もっとも、西武ファンらには、お馴染みのネタらしく、ファンからはこんな声が漏れている。

環境に優しい球場の側面も

メットライフドームでは、球場全体に後から屋根を架設したが、他のドーム球場と違い、壁面がない構造になっている。このため、スタンドと屋根の間は、外に開いた状態になっており、雨や雪が吹き込みやすい。逆に夏には熱気が入り込むため、野球ファンや、ライブに訪れる音楽ファンからは「過酷」なドームとして有名だ。

雪が降った3月21日は、西武対楽天のオープン戦が行われた。スポーツ紙各紙によると、試合開始13時の気温がなんと1度で、グラウンドには大型の温風機も用意された。しかし、寒さが影響したためか、西武の上位打線は湿っぽいまま。菊池雄星投手(26)も、「手が凍って」とブルペン投球を途中で断念した。試合は、3-3と引き分けに終わっている。

とはいえ、メリットはあるようだ。場外ホームランが楽しめるほか、空調設備がいらない環境に優しい球場として高く評価もされている。