白粉を顔に塗った平安時代の貴族さながらの衣装・メイクで、キレキレのダンスを踊りながら京都市のPRを行う――そんな取り組みを行っているのが、「平成KIZOKU2」だ。

「平成KIZOKU2」の持つインパクトもさることながら、京都市の持つ穏やかな様子とのギャップからか、こうした突飛な取り組みには様々な意見が寄せられている。

麻呂が補助輪つきの自転車で爆走し、「自転車保険義務化」をPR


補助輪つきの自転車で爆走する麻呂たち(画像はプレスリリースより)

「平成KIZOKU2」は、もともと2016年10月に始まった「平成KIZOKU」に端を発する。

「平成KIZOKU」は、平安時代に京都で優雅に暮らしていた、リーダーの麻主麻呂(ましゅまろ)、女性好きの麻呂八華(まろやか)、マグロ漁師になりたい麻倶呂(まぐろ)という3人の麻呂たちが、タイムスリップして平成の時代に舞い降りた、という設定だ。時代を経て大きく変わった京都の魅力にはまり、歌と舞を通じ、京都市民をはじめとして世界中へ京都の魅力を伝えている。

白粉を塗った「麻呂」の顔をしながら、京都市の状況をPRしつつダンスもキレキレ、というシュールで前衛的な試みはネット上などで話題となり、動画の累計再生数は92万回を超えた。

しかし、マグロ漁師を志すべく、麻倶呂が「平成KIZOKU」から脱退してしまう。途方に暮れた2人のもとに、麻呂八華の妹である納言八華(なごやか)と、納言八華の親友で麻呂八華に恋心を寄せる秘路式部(ぴろしきぶ)の2人が現れ、17年9月27日から4人で「平成KIZOKU2」として再始動した――という流れだ。

「平成KIZOKU2」となっても主な活動は変わらず、踊りと歌で京都の魅力を伝えている。18年1月19日には、4月1日から自転車保険の加入が義務化されることをPRすべく、「平成KIZOKU2」の4人が「自転車保険入ってる? 京都でチャリンコ乗る人は 入ってないとダメリンコ」という歌詞をBGMに、補助輪つきの自転車で爆走するという動画が投稿されている。尖りすぎた作品性も相変わらずだ。

ネット上ではその前衛的な取り組みを好感する人も少なくないようだが、一部には「がっかり」といった冷めた視線を送る人もいるようだ。