関西の私鉄・京阪電車のシンボルカラーとして親しまれてきた、若草色(ライト・グリーン)と青緑色(ダーク・グリーン)のツートーンカラーが消え去ろうとしている。

京都と大阪を結ぶ京阪線のカラーリングは、2008年から2013年にかけ一新された。しかし昭和レトロの香り漂うツートーンカラーの車両は、滋賀県大津市を走る石山坂本線(石坂線)で存続してきたのだ。その姿の見納めも、いよいよ2020年度末までとなった。

この話題を京都新聞(WEB版)が18年1月16日に取り上げたため、ツイッターには、「昭和グリーン」への惜別の声が寄せられている。

「子供の頃から憧れがまた終わります」「寂しいなぁ」

京阪石山坂本線浜大津駅前交差点(: : Ys [waiz] : :さん撮影、Flickrより)

「やっぱり この色がしっくりくるやんか」「......京阪には頑張ってほしいなあ」などといった感想が目についた。「まだ残ってたのか、もう消えるのか」「子供の頃から憧れがまた終わります」「寂しいなぁ」「子どもの頃 大好きだった」といった地元の人からの声が相次いだ。

「せめて一編成だけでも残してほしいな」という希望も......。「平成」という時代が終わろうとしている今、ひたすら「昭和」を懐かしむ人々がここにもいる。「昭和」がだんだん遠くなっていくのを実感する。


京阪・石山坂本線(DVMGさん撮影、Wikimedia Commonsより)