重要文化財の洋風建築が美しい、先人のくらしと知恵を学ぶ「金沢くらしの博物館」
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2018年1月4日放送で、昨年の10月にリニューアルオープンした「金沢くらしの博物館」から中継をしていました。
この建物は、国の重要文化財で、1899年に建築された旧石川県第二中学校です。
金沢くらしの博物館ホームページより
平安時代のカイロから蒔絵入りの火鉢まで
左右対称の洋風建築は、西洋文化を取り入れており、モダンな造りとなっています。3年前には設計図が発見され、鹿児島出身の有名建築家による設計であることもわかりました。
金沢くらしの博物館では、時代ごとに金沢のくらしに関するさまざまなことを知ることができます。現在は企画展として「昔の道具〜暖房〜」を開催しています(2月18日まで)。
まず、平安時代から使われていたとされる温石(おんじゃく)です。火鉢で石を温めてそれを使い切りカイロがわりにするのですが、火鉢の中から取り出しやすいように、石に穴をあけてあります。
昭和時代に使われていた「ころころ炬燵(こたつ)」は、火鉢を枠の中にいれて温まる道具ですが、火鉢が転がっても傾かないような工夫がされています。
また、金沢らしい蒔絵がほどこしてある桐火鉢も展示されていて、ただの道具としてではなく、蒔絵があたたかさを演出しています。
暖房器具からも先人のくらしの知恵、発想や工夫を学ぶことができますね。(ライター:りえ160)