MF平川怜とMF久保建英がトップ昇格

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 階段を駆け上がっている。FC東京トップ昇格が決まったMF平川怜が1日、都内で記者会見を行った。17歳、高校2年生でのプロ契約。「攻撃も守備もまだ課題だらけ。早くJ1の舞台で戦えるように日々食らいつきていきたい」と向上心をむき出しにした。

 昨年10月30日に行われた相模原戦でJ3デビュー。約一年が経ち、成長速度は上がったが、U-17W杯の戦いを経て意識に変化があった。「世界との差を感じた。世界で活躍することが目標なので、チームでしっかり結果を残して誰もが認める選手になりたい」。将来的な海外挑戦を視野に入れ、「世界との差を埋めるためにより高いレベルでやる必要があると考えた」とプロ契約に至った。

 カテゴリーをまた一つ上げ、課題と感じているのはフィジカルの部分。「大人と高校生で差があると思うので、練習でフィジカルを上げること、それを見せない技術も学んでいきたい」。攻撃センスは抜群。舵取り役として武器に磨きをかけ、高みを目指す。

 1学年下の16歳MF久保建英はユース、FC東京U-23、世代別代表で共にプレー。同時昇格となった平川について、久保は「平川選手は自分が中2の時から、チームに限らず代表でもずっと一緒にやってきた。自分が欲しいところにボールを出してくれたり、守備でもチームの負担を軽くしてくれる選手」と信頼を口にした。

 本拠地の東京都・調布市出身から誕生した初のプロ選手。「調布市で育ってきたので、ずっとそこ(プロ選手)を目標に小さい頃からやってきた。今度は自分が小さい子供に目標とされるような選手になっていきたい」。ユース出身の“最高傑作”と呼び声も高い背番号40が、味の素スタジアムで歴史を刻んでいく。

(取材・文 佐藤亜希子)


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