かつて妻・沙織さんとの入籍・披露宴についての直撃に応じた中村獅童

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「まだ公表はしていないけど、妻は妊娠しています。母子ともに順調ですよ!」

妻・沙織さんとのツーショット

 7月下旬、神奈川県内の高級マンションから出てきた中村獅童

 白いタンクトップに黒いキャップと夏らしいファッションに身を包み、初めて妻の妊娠について口を開いた彼は、生まれてくる子のために一大決心をしていた─。

「今年の3月か4月ぐらいでしたかね。“解体作業でご迷惑をおかけします”と、事務所の方から挨拶があって。幹弘くんと母の陽子さんが長年暮らした家ですし、どうしたのかしらと思っていたら“建て替える”と。家族で新生活を始めるんですね」(近隣住民)

 都内の住宅地に、200平方メートルの広大な更地ができたのが今年の春。初代中村獅童こと小川三喜雄さんと妻の陽子さんが暮らし、幹弘こと2代目獅童が生まれた自宅があった場所だ。その生家が姿を消していたのである。

 '13年12月に陽子さんが他界して土地と建物を相続した獅童。二人三脚で歌舞伎界を歩んできた、最愛の母との思い出の自宅でもあった。

「三喜雄さんの役者廃業後、後ろ盾もなく7歳で萬屋の門をたたいた幹弘は、次第に役も減っていき伸び悩んでいました。それでも陽子さんは頭を下げて支援者を集めて後援会を立ち上げて、幹弘もまた自宅や稽古場で精進して役者として地位を築いていったのです」(松竹関係者)

 '15年1月に入籍した沙織さんも、この自宅で生前の“姑”から梨園妻のイロハを教えてもらっていたという。陽子さん亡き後は、同棲していたふたりが暮らしていたマンションから移り住むほどに大切な場所だった。では、なぜ取り壊してしまうのか。

「何でも建物の耐震構造に問題が見受けられたのだといいます。かなり古い造りでしたからね。それにいいきっかけができたことで、“家族の新生活”のスタートとして思い切って建て替えを決心したのだそう」(芸能プロ幹部)

 沙織さん妊娠の一報を『女性自身』が報じたのが6月のこと。

「おめでたい話にもかかわらず、その後、獅童からの正式な報告は皆無。お腹が目立っていたとのことから、すでに安定期に入っているのかもしれません。ただ同じく彼自身が手術を受けたばかりだっただけに発表は控えたのでしょうか」(芸能レポーター)

 獅童が初期の肺腺がんを患ったことを、直筆のFAXで明かしたのが5月18日のこと。

「がんが発見されたあと、自宅にも出入りしていた元医師の友人がすぐに病院を紹介してくれたそうです。おかげで速やかに診察、手術を受けることができたみたいですね。これも長年にわたって同地に根を張ってきた縁なのでしょう」(芸能プロ関係者)

 6月、7月の公演はやむなく欠場を余儀なくされるも、9月の復帰に向けて療養中だという。

「オレはいまリハビリ中で、順調に回復しているから」

 冒頭で訪ねたこの日もこれから病院に行くところだったのか、力強く答えてみせた。

 さて、妻子と暮らす新居だが、想像以上の豪邸になりそうだ。不動産関係者は、

「土地だけで1億円から1億5000万円は下らないでしょう。そして上物、例えば稽古場なども併設したら資産価値にして総額2億円ほどの物件になるのでは?」

 一方で獅童は意外なこだわりも見せているのだとも。

「歌舞伎役者は運気を気にする人間が多いんですよ。友人の海老蔵さんの影響でしょうか、獅童さんは玄関や窓の方角、間取りを決める際に風水を取り入れているというのです」(獅童の知人)

 かつて市川海老蔵と小林麻央さんが新居をリフォームしたとき、著名な風水師に壁紙の色や窓の向きなどを相談していたと報じられた。獅童もまた運気を上げるために風水に凝っているということなのだろうか。

「そもそも着工に関しても、風水の先生から“まだ時期ではない”とアドバイスを受けていると聞きます」(同・獅童の知人)

 獅童の事務所に確認すると「当初から、来年の着工予定です。(風水を取り入れるなどは)まったくそのようなことはございません」とのこと。

 また、別の“お家”問題にも頭を悩ませていたという獅童。

「若手イケメンで人気が上昇していた弟子の中村獅二郎が、昨年一門から離れてしまったんです。一方で時蔵の息子の梅枝に長男が生まれ、錦之助の息子の隼人が甘いマスクでブレイクして現代劇にも出演しています。萬屋において時蔵、錦之助に次ぐ獅童は“跡取り”問題を抱えているんですね」(前出・松竹関係者)

 そんな折に発覚したのが、念願叶っての沙織さんの妊娠だった。獅童が発表を控えたのは、妻にプレッシャーを感じさせたくなかったからなのかもしれない。

「もちろん無事に生まれてくるのが喜ばしいことですが、妊娠がわかると支援者、後援会筋は“男の子か女の子か”と、期待の寄せ方が違ってくるのが現実なんです。

 陽子さんが守ってきたお家を途絶えさせるわけにはいきませんし、それは役者としていちばんわかっていること。それでも夫として父として、新しい家族をずっと守っていくことをいちばんに考えているのでしょう」(前出・松竹関係者)