先の世界フィギュアで優勝を飾った羽生結弦(左)、侍ジャパンこと野球日本代表(右下)、そしてサッカー日本代表(右上)。(C)Getty Images,SOCCER DIGEST

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 はたして日本国内のスポーツファンにとって、サッカーという競技はどれくらいの関心を集めているのだろうか。
 
 世界有数のスポーツマーケティングリサーチサービス、『ニールセンスポーツ』が、面白いデータを提供してくれた。昨年12月に16歳〜59歳のスポーツファン(男女・5,108サンプル)を対象に様々なアンケートを実施。その集計結果をまとめたのが、「SPORTS FAN RESEARCH REPORT2016」だ。
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 そのなかの「スポーツの興味関心度」の項目で、サッカーは野球、フィギュアスケートに次いで3位に入った。野球の1位は容易く予想できたが、やはり驚きは2位に食い込んできたフィギュアスケートだろう。女性の全年代で1位という圧倒的な支持を得て、いわば全体の“人気度”でサッカーを抑えたのだ。
 
 トップ10の競技名と、全体に対する関心度の割合は以下のとおり。
 
★スポーツの興味関心度TOP10
1位 野球(43%)
2位 フィギュアスケート(41%)
3位 サッカー(39%)
4位 テニス(36%)
5位 卓球(33%)
6位 体操競技(32%)
7位 競泳/水泳(31%)
7位 バレーボール(31%)
7位 陸上競技(31%)
10位 バドミントン(30%)
※2016年12月:『ニールセンスポーツ』調べ
 
 昨年はリオ五輪フィーバーに沸いた一年だった。その影響も色濃く反映されており、卓球や体操、バドミントンなどが上位にランクインしているのが特徴的だ。
 ここで気になるのが、男女10代の若者における関心度。将来的な競技人口や人気の拡大を知るうえでひとつの参考になるだろう。
 
 顕著なのが、テニスとバドミントンの上昇ぶり。テニスは男子で1位タイに飛躍し、女子では5位に入った。かたやバドミントンは男子で5位、女子で2位だ。
 
 10代男女を対象にした関心度のトップ10は以下を参照。
 
★スポーツの興味関心度/10代男子・TOP10
1位 野球(52%)
1位 テニス(52%)
3位 サッカー(51%)
4位 卓球(44%)
5位 バドミントン(39%)
5位 スキー(39%)
7位 バスケットボール(37%)
8位 ボウリング(36%)
8位 自転車(36%)
10位 バレーボール/射撃(34%)
 
★スポーツの興味関心度/10代女子・TOP10
1位 フィギュアスケート(50%)
2位 バドミントン(49%)
3位 バレーボール(45%)
4位 バスケットボール(42%)
5位 テニス(38%)
6位 サッカー(37%)
6位 野球(37%)
8位 スキー(34%)
9位 卓球(33%)
10位 スノーボード(32%)
 
※『ニールセンスポーツ』は世界最大手のスポーツマーケティングリサーチサービスで、スポーツスポンサーシップの投資対効果を測定、可視化するとともに、それらを最大活用するためのコンサルティングを実施。日本国内ではJリーグや日本サッカー協会を筆頭に、鹿島アントラーズなど数多くのJクラブとのパートナーシップに加え、サッカーのみならずプロ野球や他のスポーツ団体、上場企業、さらには各メディアにもサービスを提供している。