下伊那農vs長野俊英
下伊那農、長打攻勢で長野俊英に逆転勝ち
エース木下(下伊那農)
下伊那農16季ぶり、長野俊英32季ぶり、ともに久しぶりの県大会となった両校が、最後まで息の抜けない接戦を演じた。ともにエースは左腕だが、木下 歩紀は上から角度があり、高野 竜希はスリークオーターから切れのあるボールを放る。
下伊那農は3回、1死二、三塁から1番渡 雅人の適時打、2番中塚 勇希のスクイズで2点を先制。俊英はその裏、2番吉田 圭佑のスクイズで1点をかえすと、4回には9番西尾 雅の同点適時打、さらに2死満塁から1番一由 悠輔の走者一掃の二塁打で5−2と試合をひっくり返した。
4回以降、俊英高野の切れのあるボールに手を焼いていた下農打線は8回、2死から三塁内野安打で出塁。四球で2死一、二塁とすると4番木下歩が中越えの三塁打を放ち2者が生還。5番木下 大生も左越え適時二塁打で同点とすると、6番土岐渡にも適時三塁打が生まれ、6−5とついに勝ち越した。
下農の木下歩は9回裏、2本の安打を許したが無失点に抑え逃げ切った。木下歩は俊英打線を5安打に抑えたが、8つの四死球を与え苦しんだ。しかし要所では押していく投球が見事で13の三振を奪った。
俊英・高野は下農打線に10安打を許したが、四死球は1つで試合をつくった。三振も9つ奪ったように、ボールがよく切れていたが、8回、甘くなったところを3連続長打され、逆転負けした。
長野俊英の桃井進監督は元ロッテの捕手。昨年秋に同校監督となり、この秋公式戦で初勝利を挙げると、県大会まで駒を進めた。
（写真・文＝小池 剛）
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