アメリカサッカー連盟から出場停止と代表契約の解除という処分を科され、アメリカ女子五輪代表GKホープ・ソロが涙を見せた。

リオデジャネイロで五輪4連覇という快挙を目指していたアメリカ女子代表だが、準々決勝でPK戦の末、スウェーデンに敗れた。試合後、ソロは「私たちは臆病者の集団と戦った」と、スウェーデンの消極的な姿勢を批判した。

この発言が波紋を呼んだことで、アメリカサッカー連盟は先週、「代表に求める行動規範に合わない」として、ソロに2017年2月まで6カ月の出場停止、代表契約解消という処分を科した。

処分を知ったソロのリアクションの一部を、ドキュメンタリー番組が伝えている。

ソロは元NFL選手で夫のジェラミー・スティーブンスに、「6カ月のサスペンション。給料もなし、契約解消。すぐに。契約解消よ! 出場停止だけじゃなくて!」と怒りをぶちまけた。夫も「なんで(出場停止と契約解消の)両方なんてできるんだ」も同調する。

さらに、ソロは「17年もやってきたのに、これで終わりよ!」と激白。長年にわたるアメリカ代表での自身の貢献がないがしろにされたと感じているのかもしれない。次のシーンで、ソロは涙を見せた。

アメリカ代表での処分は国内リーグに適用されない。だが30日、ソロはSNSで声明を出し、所属するシアトル・レインでの今季の試合に出場しないと発表した。アメリカ代表契約解消がショッキングだったとし、「熟慮の末にシアトル・レインでのシーズンを終えることに決めた」と明かしている。


シアトル・レインでプレーしたいというソロだが、「精神的に」難しいとのこと。チームメートが出場した先週末の試合で勝利したのを見たうえで、「自分とチームにとって最善の決定だと信じている」と告白している。