日中関係に改善の兆しが見えないなか、日本と中国の相互理解もあまり進んでいるとはいえない状況だ。だが、多くの中国人旅行客が日本を訪れるようになった昨今、まだ買い物が中心の旅行内容とは言え、中国人が日本に触れる機会が増えていることは日中関係の改善に寄与するものといえる。(イメージ写真提供:123RF)

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 日中関係に改善の兆しが見えないなか、日本と中国の相互理解もあまり進んでいるとはいえない状況だ。だが、多くの中国人旅行客が日本を訪れるようになった昨今、まだ買い物が中心の旅行内容とは言え、中国人が日本に触れる機会が増えていることは日中関係の改善に寄与するものといえる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人から見た日本について紹介する記事を掲載し、日本人はすでに心理的に「脱亜入欧」しており、中国人にとっては歴史問題もあるため、米国人と接するよりも心理的障害が大きい国であると主張する一方で、「日本は恐ろしい国」であると論じる生地を掲載した。

 中国人から見た日本の恐ろしい点とは、一体どのような点だろうか。記事は、多くの中国人が指摘する「日本の清潔さ」を挙げ、日本は大気が汚れておらず、ビルの壁や窓も非常にきれいだと指摘。自動車も多く走っているのに、黒煙を吐きながら走るような車は日本では見たことがないと伝えている。確かに中国では今なお古いトラックが走っており、黒煙を撒き散らしながら走っている様子を見かけることがある。

 続けて、中国が日本のような清潔さを実現できない理由について「中国人は公徳心がなく、中国人は汚れていることを容認できるためだ」と主張。街や身の回りが汚れていることを容認できるのは「精神が汚れているためである」と論じた。

 中国には愛国心の強い人びとが存在する。日本に対する敵意をむき出しにするなど、過激な愛国心とも言えるが、記事は「日本には過激な愛国心を持つような人」は少ないことを指摘。

 中国の一部のネットユーザーたちのように、ネット上で過激が発言を繰り返すよりも、自分の仕事に真面目に取り組む日本人たちのほうがより愛国的であると論じている。仕事を真面目にすることが愛国心に基づくものかどうかは分からないが、中国人からすれば、「各々が互いに配慮し、すべきことをする日本人」の姿は日本の発展に寄与しているように見え、恐ろしさを感じるということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)