近年はインターステラズテクノロジズが民間によるロケット打ち上げプロジェクトの資金募集を行なったように、民間企業による宇宙開発が盛んです。そんな中、アメリカの民間航空宇宙開発企業のFirefly Space Systemsが行なったロケットエンジンの燃焼試験がとんでもない迫力だと話題になっています。
 
今回同社が試験を行ったのは、Firefly Alphaというロケットに搭載される12のエアロスパイクエンジンのうちの一つ。Firefly Alphaは400kgのペイロードを持ち、衛星などを軌道上に投入できます。またエアロスパイクエンジンのノズルは一般的なベル型のノズルとは形状が若干異なっており、高度にかかわらず安定した出力が得られるというメリットがあります。
 
低価格でハイパフォーマンスな衛星の打ち上げを目指すFirefly Alphaのロケットは、2018年の初打ち上げを予定しています。しかもその打ち上げはNASAとの契約で行なわれるというのですから、今後が実に楽しみな宇宙開発企業です。一方、日本のインターステラズテクノロジズのロケット打ち上げは今年の夏を予定しています。
 
今回の試験は1つのエンジンのみのテストとなりましたが、今後ロケットが完成した後には12個のエアロスパイクエンジンがFirefly Alphaに搭載されます。またFirefly Space Systemsの代表によれば、Firefly Alphaは量産型エアロスパイクエンジンを搭載した初のロケット打ち上げ例になる予定です。


世界各地で進む民間企業による宇宙開発は、21世紀の宇宙をどのように変えていくのでしょうか。
 
Image Credit: Firefly Space Systems
■Firefly Rocket Engine Looks Luminous During Test (Photo)
http://www.space.com/33229-firefly-rocket-engine-test-photo.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■リニアエアロスパイクエンジン
https://ja.wikipedia.org?utm_source=rss&utm_medium=rss