ドローンの宿命とも言える、飛行時間の短さ。過去には駆動時間の短いバッテリーを諦め、水素を燃料として飛行するドローンも登場しました。しかし今回イスラエルのAirobotics社が開発したのは、自動バッテリー交換でいつまでも飛び続けるドローンシステムです。
 

 
「Optimus」と名付けられたこのドローンと一緒に稼働するベースステーションは、ドローンが着地前に上の蓋が開き、まるでサンダーバードの基地のようにドローンを飲み込みます。そしてステーションの中ではロボットアームがバッテリーを新品へと交換し、ドローンは再び飛行を開始するのです。
 

 
Optimusのペイロードは1kgで、満充電状態で30分の飛行が可能。またフライトプランを設定することも可能で、あらかじめプログラムしておけば完全に無人で稼働し続けることができます。ドローン自体も防水や耐腐食性能を備えるなど、野外でのタフな運用に耐えられるように設計されています。
 
Optimusとこのステーションの想定される利用用途は、例えば地図作成(マッピング)や測量、それに鉱山や油田などのインフラのメンテナンスなどがありそうです。またその長時間の駆動時間を活かして、配送や監視用途にも使えそうです。
 
現在、AiroboticsはベンチャーキャピタルのBlueRun VenturesやCRVから2850万ドル(約30億円)の出資を受けており、また無料GPSソフトウェアを開発しているWazeのCEOのサポートも受けています。ドローンを長期間自動で運用できるAiroboticsのソリューション、今後どれくらい広まるのか楽しみですね!
 
Image Credit: Airobotics
■Watch this robotic arm swap fresh batteries into an autonomous drone
http://www.theverge.com/2016/6/21/11989734/watch-this-robotic-arm-swap-fresh-batteries-into-an-autonomous-drone?utm_source=rss&utm_medium=rss