今夜は帰宅する際に、少し頭を上げて月を探してみてください。明日の6月21日には夏至を迎えますが、その前日となる6月20日の今夜は「ストロベリー・ムーン」という興味深い天文現象が見られそうなんです!
 
ストロベリー・ムーンとは地上近くの月が赤や茶色っぽく見える現象です。なぜストロベリーと名づけられたかというと、北アメリカに在住しているアメリカ先住民のアルゴンキン族が、6月にこの月がのぼったら苺摘みの季節になると考えたからなんです。インディアンによる伝承だなんて、なんだかロマンティックですね!
 
また、この現象は太陽が日中に非常に高い地点にあり、逆に月が非常に低い地点にあるタイミングで起きます。そうすることで月からの光が分厚い空気の層を通過し、その中の水分に影響されることで「月が赤く見える」のです。これはちょうど、夕暮れに太陽が赤く見える現象と同じものです。
 
なお、今夜の月の出は18時38分、月の入りは04時15分となっています。ただしtenki.jpによれば、今夜の日本の天気は全般的に曇り。仙台などごく一部で夜空が覗くとの予報です。うーん、こんなに素晴らしい月が昇るはずなのに、ちょっと残念な天気ですね。
 
また、ストロベリー・ムーンは「幸運のシンボル」とも言われることがあるそうですよ。幸せになりたい人は要チェック!
 
Image Credit: YouTube
■Strawberry moon coincides with Summer Solstice for first time since 1967
http://www.telegraph.co.uk/science/2016/06/19/strawberry-moon-coincides-with-summer-solstice-for-first-time-si/?utm_source=rss&utm_medium=rss