先週の土曜日(6月18日)、国際宇宙ステーション(ISS)から3人の宇宙飛行士が地球に帰還しました。3人の宇宙飛行士はNASAのティム・コプラ氏、ESAのティム・ピーク氏、そしてロシアのユリ・マレンチェンコ氏。地上に降り立った彼らは少し疲れているようにも見えますが、笑顔で地上スタッフの出迎えに応じました。
 
3人の宇宙飛行士は2015年の12月に「第46次長期滞在クルー」としてISSに乗り込みました。そして第47次長期滞在クルーと合流し、ISSの中で186日間を過ごしたのです。地球への期間はソユーズ宇宙船で、約6時間の飛行の後にカザフスタンに降り立ちました。
 
彼らはISSの中でさまざまな研究や実験を行ないました。例えば微重力下における人体への影響の調査は、今後の宇宙開発やさらには民間企業による宇宙旅行にとっても貴重なデータとなるでしょう。今後彼らの体にどのような変化が現れたのかを知るために、多くの医学的な調査が行われる予定です。また、ISSの中ではロボットのテストや運動に関する設備の開発なども行なわれました。
 
現時点ではISSの中にはNASAのジェフリー・ウィリアムズ氏、ロシアのアレクセイ・オブチニン氏とオレッグ・スクリポチカ氏の3人の宇宙飛行士しかいません。しかし、7月7日には日本人クルーの大西卓哉宇宙飛行を含む3人がソユーズ宇宙船によってISSへと打ち上げられます。民間旅客機のパイロットから初めて宇宙飛行士に選ばれた大西さんらクルーが、ISSでどのような成果を達成するのかとても楽しみです!
 
Image Credit: ESA
■3 ISS astronauts return to Earth after 186 days in space
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