これまでsoraeでは規制地域を飛行するドローンを捕獲するためのシステムを紹介してきました。バズーカーを使うものからネットで捕獲するもの、そして鷹を使うものまでさまざまです。しかし今回紹介するドローンは一歩進んだ、「自動追尾でドローンを捕獲するドローン」です。
 


 
エンルートとLabRomance株式会社が共同で開発した「ドローン捕獲用ドローン」は、ターゲットドローンのロックオンに「画像処理」を利用します。そして、ロックオンしたドローンを高速で追尾するのです。また、追尾する速度を調整することもできます。
 
これまでもさまざまなドローンの捕獲システムが開発されてきましたが、それらはどれも手動(鷹除く)でした。そのような手動でのドローンの捕獲は位置の判断が難しく、また捕獲用ドローンの操作にもかなりの経験を要します。それなら、自動飛行でのドローン捕獲システムのほうが成功率が上回る可能性があります。
 

 
ターゲットをロックオンしたドローンは最終的に「吊り下げたワイヤー」で捕獲します。このワイヤーの機構はちょっとわからないのですが、動画を見ると確かにターゲットドローンがくるくるとワイヤーに巻き付く様子が見えます。まるで釣りのようですね!
 
エンルートはもともと測量や点検、観測、警備などの産業用のマルチコプター(ドローン)を開発しています。ですのでドローンも堅牢なものが多く、今回の動画でもドローンを捕獲しながら安定して飛行できていることがわかります。
 
つい先日にはカナダでドローンと航空機のニアミスがあったように、現在は悪意を持った操縦者によるドローンの排除システムが広く求められています。今回のようにドローンの捕獲プロセスに「自動操縦」を利用したシステムは、ドローン運用の新たな可能性を開拓しそうです。
 
Image Credit: 株式会社エンルート
■画像処理によるアンチドローンシステムを開発
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000019742.html?utm_source=rss&utm_medium=rss