もう格安スマホは店頭で買える？ マニア向けでなくなったイマドキの格安スマホ
普通の人にとっては、格安スマホは手が出しづらいと感じていた。
しかし、格安スマホは日々変化していた。
性能もよい機種が増え、防水・防塵の機種も増え、評判も良くなった。
格安スマホの最大の魅力は、確かに安さだが、もう安かろう悪かろうというスマホではなくなっている。
もちろん、大手のキャリアスマホとはサービスが異なる部分もある。
それでも、普通の人でも使えるスマホになりつつあるのだ。
●大手のキャリアスマホと遜色なくなってきた
格安スマホの不安には、
・機種が少ない
・性能が低い
などがあった。
しかし、最近では種類も増えて選択肢が広がっている。
さすがに1万円以下の格安スマホは、見劣りがするが、3万円前後の機種は、大手のキャリアスマホと遜色がなくなってきている。
もちろん、大手キャリアの最新モデルを超えているとまでは言わないが、普段使わないようなムダな機能やアプリがなく、動作もキビキビと安定して使える。
実際に利用している知人などは、大手の高いスマホより日々使うには、シンプルな格安スマホのほうが快適と言う人も少なくないという。
つまり、様々な機能がない分、簡単でトラブルもなく使いやすいのだ。
普段スマホで使うのは、SNSやWebサイト、メール、カメラなどだ。
Webを閲覧したり、写メってSNSに投稿したり、という通常の利用なら、今の格安スマホの性能に不満を感じることはないだろう。
シンプルで分かりやすく、低価格というのが今の格安スマホのメリットなのだ。
・3万円前後の格安スマホ
「Zenfone 2Laser」（ASUS）／「P8lite」（HUAWEI）／「Desire626」HTC
画面サイズ 5インチ
OS Android 5.0（「Desire626」はAndroid 5.1）
カメラ メインカメラ1300万画素／インカメラ500万画素
メモリ ROM16GB／RAM12GB
・1万9800円のさらに格安のスマホ
「SAMURAI MIYABI（雅）」FREETEL
画面サイズ 5インチ
OS Android 5.1
カメラ メインカメラ1300万画素／インカメラ500万画素
メモリ ROM32GB／RAM2GB
●防水・防塵の格安スマホも登場
大手キャリアのスマホを選ぶ理由に、防水・防塵機能がある。また、おサイフ機能や、ワンセグ放送など、日本で使う便利な機能もあるからだ。
しかし、今や、国内のスマホメーカーが格安スマホを出す時代になっていた。
つまり、大手キャリアのスマホと同じように、水濡れを気にせず、水回りでも使える格安スマホがあるのだ。
特に防水・防塵対応の格安スマホは、大手キャリアスマホを製造している国内メーカー製が多く安心なのだ。さらにワンセグやおサイフケータイ機能を搭載したものもある。
「ARROWS M02」（富士通）※10月下旬より販売開始
画面サイズ 5インチ
OS Android 5.1
カメラ メインカメラ800万画素／インカメラ搭載
メモリ ROM16GB／RAM2GB
その他 おサイフケータイ
「AQUOS SH-M01」（シャープ）
画面サイズ 4.5インチ
OS Android 4.4.2
カメラ メインカメラ1310万画素／インカメラ120万画素
メモリ ROM16GB／RAM2GB
その他 ワンセグ
「KC-01」（京セラ）
画面サイズ 4.5インチ
OS Android 4.4
カメラ メインカメラ800万画素／インカメラ200万画素
メモリ ROM8GB／RAM1.5GB
●格安スマホは店頭で買える ネットでの購入・契約に自信がない人も安心
さて、格安スマホ（SIMフリーのスマホ＋格安SIM）は、どこで買えばよいのか分からないというのも不安だった。
以前の格安スマホは、インターネットからの申し込みがメインだ。ネットの手続きに自信がある人は少ないし、不安を感じる原因でもあった。
しかし、今は家電量販店やイオンなどの店頭で購入・申し込み手続きができるようになってきた。店頭に行けば、店員に聞けるし、その場で手続きも可能だ。
なにより、実際にスマホを手に取って選ぶことができるようになった。
●キャリアメールが使えないが、WebメールやLINEで問題なし
格安スマホの場合、これまで使っていたキャリアメールが使えなくなる。
しかし、今や、メッセージのやり取りは、FacebookのチャットやLINE、Webメールなどさまざまな方法に変わってきている。
すでに、メールよりもメッセージツールのほうの利用頻度が高いという人も多い。
なお、やり取りしたい相手がガラケーで、SNSをやっていないといった場合は、Webメールで送信すればよい。
●プランがわからないときは、3GBのプランからスタートが無難
今の格安スマホの通信プランも、3GB、5GB、10GBから選択できる。
大手キャリアと、そう変わらないのだ。
毎月どのくらい利用するのかは人それぞれだが、その場合は、安い3GBプランからスタートするのが無難だ。
格安スマホは、大手キャリアと違って、翌月からプランを変更することも簡単なケースも多いからだ。（毎月プラン変更が可能かどうかは契約前に確認しておこう）。
●とにかく安さは最大のメリット
大手キャリアのスマホの場合、機種代実質ゼロ円とうたわれていたりするのだが、月々の契約料は決して安くない。たとえば月額8,000円として2年間支払うと、19万2000円になる。
一方、格安スマホの場合、最初に端末とSIM代で約4万円かかるとする。3GBの音声通話プランが月額約3000円として計算すると、端末代込みでも2年間で11万2000円だ。
だが、これは「2年間の総額」を比較した計算だ。
しかし、格安スマホは、2年縛りがないものがほとんどなので、料金プランが下がれば、切り換えできるので、更に安くなる可能性は大きい。
難しい、詳しい人しか使えないと思い込んでいた格安スマホ。
そろそろ、普通の私たちも使えるスマホになってきている。
次のスマホに悩んでいるなら、格安スマホを選択するのも、これからはアリだろう。
