中国メディアの騰訊体育は22日、韓国メディアの報道を引用し、国際スキー連盟の関係者がこのほど平昌冬季五輪の競技施設を視察し、施設の大幅な改修が求められると不満を示したことを紹介し、韓国ネットユーザーから「冬季五輪の開催権を日本にくれてやれ」などといった声があがっていると伝えた。(写真は騰訊体育の22日付報道の画面キャプチャ)

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 中国メディアの騰訊体育は22日、韓国メディアの報道を引用し、国際スキー連盟(FIS)の関係者がこのほど平昌冬季五輪の競技施設を視察し、施設の大幅な改修が求められると不満を示したことを紹介し、韓国ネットユーザーから「冬季五輪の開催権を日本にくれてやれ」などといった声があがっていると伝えた。

 記事は、FISの関係者がこのほど2018年に開催される予定の平昌五輪の施設を視察し、フリースタイルスキーやスノーボードなどの競技が行われる予定の「晋光フェニックス公園」に対して「施設の大幅な改修が必要だ」と不満を示したことを伝えた。

 また、ほかの計6つの施設においても「建設工事が遅れている」と伝え、スポンサー集めに苦戦していることもあわせて、韓国ネットユーザーから「平昌五輪が韓国のイメージを損なっている」、「世界中の笑いものになるくらいなら開催権を日本にくれてやった方がマシ」といった声があがっていると紹介した。

 続けて記事は、国際スキー連盟側から「不合格」の判定を下され、改修を要求された「晋光フェニックス公園」について、韓国国内では「改修」と「改修せずに別会場での競技実施」の2つに意見が分かれ、結論が出ていないと伝えた。さらに、建設中の6つの施設について、建設工事進捗率が10%を超えているのは「そり競技」が行われる予定の施設だけに留まっていると紹介した。

 さらに、スポンサー集めも苦戦している平昌五輪は大会としての収支も懸念材料であることを指摘し、韓国メディアが「平昌五輪の準備は2011年からスタートし、すでに4年が経過しており、このまま準備が停滞し続ければ平昌五輪の成功は夢物語に終わる可能性がある」と警鐘を鳴らしたことを紹介した。

 平昌五輪の準備の遅れに対し、韓国のネットユーザーからは激しい批判が寄せられており、記事は「最悪の状況を避けるためにも開催権を放棄すべきだ」、「このままでは韓国のイメージが損なわれる」、「日本との共催は不本意だが、一部の種目を日本で開催すべき」などといった声があがっていると紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は騰訊体育の22日付報道の画面キャプチャ)