現在ワールドシリーズ真っ最中のMLBが、すでに来年の補強に向けて各球団がFA取得選手や海外移籍選手の候補を挙げている。

すでに今シーズン、ポスティングでのメジャー入りを求める意思を明らかにしている広島・前田健太投手、そして先日メジャー入りを希望していると報道されたオリックス・金子千尋投手の二人の獲得に向けて、ボストン・レッドソックスが本格的に調査を進めていることが明らかとなった。

これまでにも松坂大輔投手や田澤純一投手を獲得し、さらに昨年の田中将大投手の獲得にも手を挙げていたレッドソックスは、今回もセ・パ両リーグを代表する投手の獲得を目指すという。

ボストンの地元メディア「The Boston Globe」は、二人が所属する日本の球団(広島とオリックス)は2500万ドル(約27億円)のポスティング上限ギリギリの予算に満足していないことが大きなネックであると報道している。さらに、過去に松坂大輔と長期の大型契約をしたものの、活躍したのが最初の2年だけだったという教訓や、ヤンキース・田中投手のシーズン半ばの故障などを例に、ボストンが長期契約を結ばない方針だった場合、両投手ともに難色を示すだろうと予想した。

昨年のワールドシリーズ制覇から一転、アメリカンリーグ東地区5位と低迷した今シーズンのレッドソックスは巻き返しのためにも新たな先発投手の獲得が急務と言われているだけに、日本人投手にも積極的な獲得交渉を進める意思を明確にしている。