27日、埼玉スタジアムではW杯ブラジル大会出場を来月に控える日本代表が壮行試合を行い、キプロスを相手に1-0で勝利した。

同日、日本テレビ「NEWS ZERO」では、サッカー解説者・北澤豪氏がゲームを総括、「日本で最後の試合なので勝つことは大事だと思うんですけど、全体的に重いなっていう印象がある」と切り出した。

その理由について、W杯初戦のコートジボワール戦にピークをもっていくため追い込んで練習をしていたと説明した北澤氏は、その収穫を「主力であるケガ人が戻ってきた。特に内田選手はゴールを決められた。本人にとってもモチベーションが上がるでしょうし、ゲーム感も取り戻せたんじゃないかと。吉田選手、長谷部選手は自分の体調を確かめるだけではなくて、踏み込んでプレーしていた。チャレンジも見れたので状態はいいんじゃないか」と分析した。

その一方で課題については「W杯に向けて考えると立ち上がりの20分は大事なんですけど、今日はその20分があんまりいい状態じゃなかった。出所である遠藤選手が抑えられてしまったのでパスが供給されなかった。左サイドの攻撃だけになってしまったので、そういう時にどうしていくのか」と挙げた。

すると村尾信尚氏から「大差で勝てると思った。本当に今日の試合結果、大丈夫なんでしょうか?」と訊かれると、北澤氏は「厳しいですね」と苦笑い。「1-0で終わってしまったのは残念。W杯で厳しい状態になると追加点を獲っていかないと。キプロスに時間帯を取られてしまったところがあるので、あそこで追い付かれてしまうと勝ち点3が1になってしまう。今日は追加点が必要だった」と同調した。