中国メディア・中国国際放送局は16日、韓国の多目的衛星「アリラン5号」を22日夜に発射すると韓国政府が発表したことについて「計画より2年遅れだ」と報じた。

 記事は、韓国の未来創造科学省が15日に「アリラン5号」を22日の夜にロシアの発射場から打ち上げる予定であることを明かしたと紹介。衛星はすでに7月に発射基地に運ばれており、最終検査を受けている最中であるとした。

 「アリラン5号」について記事は、韓国初の高精度レーダーを搭載した全天候型探査衛星であり、夜でも地球探査が可能であるとするとともに、研究開発費用が約13億元(約200億円)に達したこと、一部部品を除いてはすべて韓国が自前の技術で製造したことを伝えた。

 記事はまた、「アリラン5号」のプロジェクトが2005年に立ち上がり、当初は11年8月に打ち上げられる予定だったものがロシア側の原因によって延期になったことを紹介。今年2月に行われた北朝鮮による3度目の核実験では既存の「アリラン3号」が発射基地の関連画像を提供できなかったことを挙げ、「『アリラン5号』であれば、正確に基地の動態を捉えられたはずだ」と韓国国内の専門家が語ったことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)