中国メディア・中国国際放送局は29日、30日の「国際友情デー」に際して、日本人と韓国人との間で中国に対する友好的イメージに大きな差があるとしたうえで、その背景について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア中国国際放送局は29日、30日の「国際友情デー」に際して、日本人と韓国人との間で中国に対する友好的イメージに大きな差があるとしたうえで、その背景について論じる記事を掲載した。

 「国際友情デー」は2011年に国連が採択した記念日で、今年で3回目だ。記事は、日本人と韓国人が持つ中国人へのイメージについて、現地人の声をそれぞれ紹介しながら解説した。

 韓国人による中国への印象については「両国間には各種の齟齬(そご)があるものの、周囲の中国人に対してはプラスのイメージを持っている」と分析。その背景として、同国内に中国人が60万人居留しており、中国人と身近に接する機会があること、多くの中国人が体力勝負のきつい仕事に従事し、真面目に働いていることを挙げた。

 一方、日本人の中国に対するイメージについては「テレビだけで知っていた中国人にいいイメージはなかったが、近ごろやってきた中国人とは多く接触することで性格や考え方の違いを越えて相互理解できた」という声を挙げ、メディアが伝える中国人像と、実際の生活における中国人の印象が全く異なると論じた。

 そして、日本のメディアにおいて中国を正面から報じた内容を探すのは難しく、日本在住の中国人を取り上げる場合、多くは犯罪などのマイナス面の報道で、真面目に働く中国人の報道はまれであると解説した。

 記事は最後に、日韓両国の中国人に対する見方の差には、微妙な政治関係の他に「メディアの要素も無視できない」と論じ、「民間から2国間の友好を盛り上げるにはどうしたらいいかが、メディア人に課せられた新たな課題なのだ」と締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)