複数の韓国メディアは30日、フィリピン・セブ島の都市マンダウエで韓国人1人が路上で銃撃され、死亡する事件が発生したと伝えた。

 在フィリピン韓国大使館や現地紙の報道によると、死亡した韓国人のAさんは29日午後3時30分(現地時間)、フィリピン人の運転手と車でセブ島のA.S.フォーチュナストリートを移動中、オートバイに乗った2人組の男から銃撃された。Aさんは頭部に2発の銃弾を受けて死亡し、運転手も右手を負傷した。

 現地警察によると、Aさんは事件前にA.S.フォーチュナストリートに面したコーヒーショップで韓国人の同僚4人と会い、午後3時ごろに同僚らと別れて宿泊先のホテルに車で向かっていた。運転手は銃撃された際に車から飛び降り、現在は病院で手当を受けているという。犯人らは黒いジャケットとジーパン姿で、スカーフを顔に巻いていた。

 Aさんは2000年ごろにフィリピンへ移住し、大型カジノの周辺で両替所を営んでいた。警察はAさんの携帯電話の通話記録などを調べ、請負殺人を視野に捜査を進める方針という。

 韓国メディアによると、フィリピンでは6月23日にもマニラ在住の韓国人1人が銃殺されている。今回の事件を含め2013年にフィリピンで銃撃され死亡した韓国人は3人となり、韓国人を狙った銃撃事件が相次いでいる。12年にフィリピンで殺害された韓国人は8人で、海外で犯罪に巻き込まれて死亡した27人の約3分の1を占めた。(編集担当:新川悠)