自走式モップ『SUGOIモップ!mini』(京商)

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お掃除、こまめにやっていますか。私はずぼらなので部屋が汚れていることが多いのだが、そういうときに「ロボットみたいな機械が自動で掃除てくれたら」と思う。で、今回はそんな願望から生まれたかどうかは定かでないが、ユニークなおもちゃを紹介しよう。

それは、自走式モップ『SUGOIモップ!mini』(京商)というもの。モップが自動で部屋を動き回る。で、これのおもしろいところは、壁などの障害物にぶつかるとランダムに方向転換すること。なので、放っておいても勝手に掃除してくれるわけだ。

単三形電池3本をセットし、丸いフタを外してスイッチオンすると、「ガー、ガー」と音を出しながら床を動き回る。この丸いフタの中に隠れていた前輪ユニットがクルクルと回転することで、あちらこちらに動きながら装着されたモップの毛をふりふりすることで掃除するのだ。

おもちゃなので、本格的なお掃除効果はあまり期待すべきではないが、ちゃんと動いてくれるのか試してみることにした。
玄関の床が汚れていたので、そこで動かそうと思いついた。すると、意外にもまっすぐ行ったり来たりするのではなく、左右にクルクルしながら少しずつどこへ行こうとするでもなく、動き出した。まるで、汚れた箇所を丁寧に掃除しているかのように。

2畳くらいの玄関スペースをゆっくりゆっくり動いて掃除している姿がちょっと健気に思えた。で、問題の壁にブチ当ったときの動作だが、確かにカチンと当ると向きを変えて動き出す。だが、それは万能ではないらしく狭い角のところにはまり込んで「うぃんうぃん」と唸りながらどうにも進めなくなってしまった。説明書によると低い段差や、柔らかいクッションなどの障害物ではうまく曲がらないとある。この場合は玄関の低い段差だったからかも知れない。仕方なく、手で持ち上げて別のスペースに置いてやった。

いずれにしてもかなりゆっくりとしたペースで動くので、自分でモップ掃除したほうが断然速いことが分かった。また、ゴシゴシと掃除するのではなく、床をサラサラと掃く感じなのでこびり付いた汚れは取れないと思われる。

実用的な使い方としては、玄関や洗面所フロアなどの狭いスペースに置いてスイッチオン、そして買い物に出かけて帰ってきた頃にスイッチオフするという感じだろう。なお、本体上部には取っ手が付いているので、時間があるときは機械任せではなく自分でモップがけもできる。

長い人生、ときには機械と二人三脚で掃除してもいいだろう。
(羽石竜示)