ミランは8日のセリエA第28節で、ジェノアに2−0と勝利した。3位の座を確実にする白星は、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦に向けて最高の支えとなる。

試合のデリケートな時間帯に決定的なセーブを見せたGKクリスティアン・アッビアーティは、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。もう一人の主役は、DFクリスティアン・サパタだ。守備では見事なプレーを見せ、FWマリオ・バロテッリの追加点のアシストもしている。

サパタは『スカイ』で「マリオがボールをよこせと言ったから、僕はパスをした。あとは彼が考えたのさ」とコメント。次のように続けた。

「僕らの守備は改善した。毎週のトレーニングのおかげでね。今夜の僕らはバルセロナ戦に向けて練習できたよ。バルセロナとの試合では完璧でいなければいけない。とても激しい試合だったし、ジェノアはとても強いチームだけど、僕らは肉体的にすぐに彼らを上回り、追い付かせなかった」

いずれにしても、ミランは止まらなくなっている。食欲とは食べながら出てくるものだ。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、「3位を守らなければいけない。そして、ナポリが譲ってくれるのなら、その上も見ようじゃないか。我々は勝ち続けなければいけない。だが、今日の勝利はとても大きいね」と話している。

だが、指揮官には怒る理由もあったようだ。

「正しい形で試合が進んでいると思っていたし、何もリスクはなかった。特にエネルギーを消耗することなく、試合を物にできると思っていたんだ。だが、(ケビン・)コンスタンの退場がすべてを危険にさらしかねないところだった」

戦術面については、このように述べている。
「ジェノアはとてもうまかった。我々は中盤をコンパクトにできず、前線ではプレスをかけられなくて、守備はとても位置が低かった。最初は良くなかったよ。でも、それからは良くなった。相手にほとんど譲らなかった。(チェーザレ・)ボヴォのFKとアッビアーティがセーブしたのと、あと少しくらいだろう。逆に我々はチャンスをつくった」

主役となった選手たちについては、このように話している。

「(ジャンパオロ・)パッツィーニは序盤に打撲を負った。それで、バロテッリに犠牲を求めることになったんだ。彼も万全の状態ではなかったのだがね。終盤、彼はたくさんのファウルを受け、ボールをコントロールし、決定的なタイミングで大事なゴールを決めてくれた。コンスタントなプレーを取り戻さなければいけない。クオリティーに議論の余地はないんだ」

「(エムバイェ・)ニアン? 彼の年齢と経験の少なさから言っても、サイドでプレーする必要がある。広さと深さを与えてくれるしね。ゴール前では少し焦りすぎだ。決めようとすればするほど、決まらないものだしね。だが、今夜の彼はうまくやったよ。(マテュー・)フラミニは本当に良いプレーをしている。十字じん帯の負傷から復帰した。そういうときに“脚”を取り戻すのは、難しいものなんだ」

唯一心配なのは、バルセロナ戦に向けた負傷者の状況だ。

「パッツィーニはひざの下にかなりの打撲を負った。彼のコンディションと、(フィリップ・)メクセスのコンディションは、これからチェックする」