リア充にゲロ噴射するオランウータン・・・獣医が明かす動物のウラ生態

写真拡大 (全2枚)

桜からオーロラまで、植物や自然現象にはそれぞれ見頃があるものだが、動物園も例外ではないようだ。どうやら動物園の見頃は今この季節、冬のようである。冬の動物園は動物が活動的になるという。

1月14日、成人の日に関東地方が大雪となった日、時間を早めて閉園させた上野動物園では、寒さに弱いゾウなどに対して、パンダやカモシカ、ホッキョクグマははしゃいでいたという(日刊スポーツ「大雪でゾウ、カバ避難 パンダは…喜んだ)。
さらに、獣医師の北澤功さんによると、カピバラがお風呂に入る姿や、みんなでくっつき合って「おサル団子」を作るニホンザル、夏よりずっと元気になるレッサーパンダなどが冬の動物園でぜひ観ておきたい動物なのだとか。

このような動物の奇妙な生態についてマンガで紹介しているのが、「どうぶつのお医者さん事件簿」。
著者は前述の北澤功さんで、東京都大田区の五十三次どうぶつ病院院長獣医師。かつては茶臼山動物園と城山動物園にて担当獣医師を務めており、ヘビやクマ、シマウマにチンパンジーと、ひと通りの動物に噛まれている。

ほんとうにあった動物の話として紹介されているのは、例えば「カップルにゲロを飛ばすオランウータン」の話。
オランウータンは同じ類人猿のチンパンジーに比べるとおとなしくてマイペース。チンパンジーが群れで生活するのに対し、単独行動を好む。
新人の飼育員など、慣れていないものがやってくると、給餌の時に使ったスプーンを口から離さないなど、陰湿な嫌がらせをしてくるのだとか。
さらに極めつけは“ゲロ噴射”。気に入らないものに対して、吐瀉物を吹き飛ばすことがあるという。夜になると、うまく飛ばせるように壁打ち練習をしていることもあるのだとか。
特に北澤先生がみたオランウータンは、肩を組んでいるカップルを見ると、嫉妬心からやはりゲロを吹き飛ばしていたというのだから、人間だったら絶対にモテないタイプである。

動物園にいる動物だけでなく、身近なペットにかんするウンチクも満載。本を手にとって表紙と裏表紙を眺めるだけですでに動物ウンチクが9ネタもわかってしまう、という出血大サービスぶりなので、まずは書店・amazonで表紙をチェックしよう。