中国大手検索サイト百度の掲示板に「海賊版のゲームで遊んでいて、みなは罪の意識を感じないのか？」というスレッドが立てられた。スレ主の質問に対して、中国人ネットユーザーからさまざまな回答が寄せられた。

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　スレ主は、中国では海賊版のゲームがあまりにも簡単に入手でき、快適で気楽過ぎて、われわれ中国人は少しも罪悪感がないのではないだろうかと質問したところ、次のようなコメントが寄せられた。

・「罪悪感？むしろ幸福感だね。日本のネットユーザーは大変な生活をしているかと思うとこの上なく幸せだ！」・「毎日使っているOSも海賊版だからね。別に何も感じないよ」・「オレは海賊版のOSを使っていて、客にも海賊版のOSやソフトをインストールしているが、何か意見でも？」

　など、罪悪感はないという意見が圧倒的に多く、「これっぽっちも罪悪感はない」、「むしろ正規版を使うほうが罪悪感を持つね」、「なぜ罪悪感を持たなければなのだ？むしろ海賊版を集められることは誇れること」、「海賊版こそが社会主義の良心だ」など、開き直りを超えて誇りに感じているユーザーさえもいた。

　しかし、少数ながら罪悪感を持つ人もいて、「オレは申し訳ないなと思いながら海賊版のゲームで遊んでいる。これは他人の労働の成果に対する不敬な行為だと思う。お金があったら正規版を買いたいと思う」というコメントがあったが、このような意見はごくわずかだった。また、正規版を買っているというコメントもいくつか見受けられた。

　ほかには、中国の状況では仕方がないという意見もあり、ポイントは正規版が売っていないことだ、中国人の収入を考えると現状では海賊版で遊ぶかゲームをあきらめるかしか選択肢がない、というコメントもあった。

　中国ではインターネットであらゆるコンテンツが違法に流通しており、コピーを取り締まることが難しい中国ではコンテンツビジネスを展開することは極めて困難と言われる。一方で、日本でも音楽などの違法ダウンロードが問題となっており、違法配信サイトなどからの違法なダウンロード数は年間で約43億ファイルに達し、正規配信数の10倍に相当するという。（編集担当：畠山栄）