防衛省・統合幕僚監部は27日、ロシア空軍の電子偵察機「IL20」が同日、極東地域を離陸後に日本海側の日本領空に沿って南下したと発表した。日本は戦闘機を緊急出動して応対し、IL20は朝鮮半島方向に向きを変えて飛び去ったという。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 12月17日にも、ロシアの最新鋭哨戒機「TU−214R」が日本の領空に接近している。ロシア軍の航空機が日本海側の領空に進入することを想定し、航空自衛隊は戦闘機を緊急出動して追跡した。

 また、日本側が撮影したTU−214Rの写真から、シリアルナンバーは「RA−64511」で、2012年5月に初飛行したロシア空軍の原型機であることがわかる。TU−214Rの今回の飛行目的は偵察設備のテストだと見られている。(編集担当:米原裕子)