お笑い芸人のスギちゃん。「でも(大賞は)、自分が取ったわけではありません。みんなが真似をしてくれたから…」と、感謝の言葉を述べていた。
世相を反映し、今年話題になった言葉に贈られる「2012ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が3日、都内で行われ、お笑い芸人・スギちゃんの「ワイルドだろぉ」が年間大賞に選ばれた。

「新語・流行語大賞」は、『現代用語の基礎知識』を刊行する、自由国民社の主催イベント。
選考にあたったのは、清水均編集長をはじめ、姜尚中(東大教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)の計7名。
同誌・読者審査員のアンケート結果を参考にしながら、ノミネート50語の中から、年間大賞とトップテンを選出した。

■年間大賞
「ワイルドだろぉ」
 お笑い芸人 スギちゃん

■トップテン
「終活」
 週刊朝日編集部/故・金子哲雄さん
「維新」
 日本維新の会代表代行 橋下徹さん
「東京ソラマチ」
 東武タウンソラマチ社
「LCC」
 ピーチ・アビエーション社/エアアジア・ジャパン社/ジェットスター・ジャパン社
「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」
 ロンドン五輪代表 松田丈志さん
「爆弾低気圧」
 ウェザーニューズ社
「近いうちに・・・」
 内閣総理大臣 野田佳彦さん
「iPS細胞」
 京都大学iPS細胞研究所所長 山中伸弥さん
「第3極」
 第3極を構成する皆さん

受賞語一覧と解説 - 新語・流行語大賞

「先輩たち(ダンディ坂野、小島よしお)が取れそうで取れなかった流行語大賞。目標にしてきたので、嬉しい。(所属事務所の)サンミュージックに飾ることができる」と喜びの声を発した、スギちゃん

レポーター陣から「本当に取りたかったのですか?」という質問に対し、「大賞…。今年のうちにこれだけは取りたかった。ジンクスにはおびえていません」とキッパリ。多くの冗談を交えながらも、最後はマジメに挨拶をした。「でも(大賞は)、自分が取ったわけではありません。みんなが真似をしてくれたから…」と語尾を変えずに、感謝の言葉を述べた。

選考委員の俵氏は、「子供が真似をしているものを選んだ」と決め手になった一つを話し、やく氏は「政治の言葉が、トップ10に3つも入った今回。スギちゃんが大賞を取った。偉いと思う」と賛辞を贈っていた。