前回のユヴェントス対インテルの一戦は、彼にインテルのベンチを与えることになった。クラウディオ・ラニエリ監督の解任は、ユーヴェに0−2と敗れてから起きたことだからだ。アンドレア・ストラマッチョーニ監督は、自らを呼んだマッシモ・モラッティ会長がクレイジーだったわけではないことを示した。その自信とともに、彼は自身にとって初となるユヴェントス戦へと向かっている。インテルの指揮官が自信を抱いているのは当然だ。

「我々の調子は良い。良い時期にある。精神的にとても成長したし、結果が出ていることが助けになる。自分たちの力に自信を持っているよ。勝負するだけのカードはある。彼らには我々以上に堅実な何かがあり、我々よりもギアが入っている。我々にとっては、自分たちの進化を評価する上で、最も大変な一歩となるだろう」

「だが、私にはドローでよしとするつもりはない。我々はインテルだ。勝利以外のためにピッチに向かったことはない。怖れはないよ。もちろん、相手はイタリア王者であり、その価値を示している。この2シーズン、イタリアサッカーが見せてきたベストが彼らなんだ」

戦術面では、ユヴェントスの司令塔アンドレア・ピルロに対する特別な配慮を否定していない。

「ピルロはユヴェントスで最もプレーをつくる力がある選手だと思う。だから、彼がうまくやれなくなるように、より彼への注意を払うのは当然のことだ。ただこれは、マンマークをするということではない。でも、ピルロはユヴェントスの強みの一つだ」

「5枚の中盤の両サイドも、彼らにとって決定的な存在となることが多い。飛び出しからゴールを決めるしね。中盤での勝負がかなり大きいだろう。ただ、彼らは3人のDFを除き、動いている7人全員がゴールを決められる。そしてセットプレーでは3人のDFも含まれる。そのことを考える必要はあるだろう。彼らのFWは全員がテクニックに優れている。フィジカルが強い選手たちもね」

一方、インテルについては次のように話している。

「誰もが、2トップか3トップかを選ばなければいけないと言うね。だが、1トップだってあり得る。そもそも、チームが危険を与えられるかどうかは、起用するFWの数とは関係ないんだ」

「どんな結果が出ても、まだ10試合であり、インテルには30〜40試合が残っているんだ。とても重要な試合だが、スクデット争いにおいて決定的と言うには、あまりに早すぎるよ」

先発メンバーの情報を引き出そうとする者に対し、ストラマッチョーニ監督はこう返している。

「ジョゼ・モウリーニョはビッグマッチの前にメンバーを明かしていた? 私はとても混乱しており、とても迷っているんだ。ここにも、私とジョゼの違いが見てとれるね。ユーヴェは我々に勝ち点4差をつけており、胸にスクデットを掲げ、そして記者会見をしない。その彼らにメンバーも明かさなければならないのかな?」

また、ユヴェントスのローマ戦やナポリ戦を挙げて、ストラマッチョーニ監督は次のように述べた。

「我々はローマよりもうまくスタートし、ナポリよりもうまく終えなければいけない。冗談はさておき、ユヴェントスを最も苦しめたチームは、フィオレンティーナとシャフタール(・ドネツク)だと思う。だが、我々にはシャフタールのようなサイドの選手がいないし、ヴィオラのような特殊なFWもいない。我々はインテルだ。我々のやり方で彼らを苦しめよう」

ユヴェントスのスクデットについて、ストラマッチョーニ監督はこう話している。

「スクデットは、スポーツ司法が誤解しようのない形で決めたと思う。我々はそれを尊重しているよ。いずれにしても、そういうことは明日の試合とは関係ない。インテリスタとして、私が関心あるのはインテルのことだけだ。彼らは自分たちのスタジアムで信じるものを(ユニフォームに)くっつければいいさ」

最後に、ストラマッチョーニ監督は次のように語った。

「明日の試合を成長のテストとは思っていない。私はこういう試合を戦うのが好きなんだ」