パリ・サンジェルマン(PSG)には待つつもりがないようだ。目標は、マンチェスター・シティFWカルロス・テベスの獲得を早急にまとめることにある。そこでPSGは、「国際外交」も駆使している。

すでにマンCとPSGの交渉は良い段階にあるが、それがさらなるターニングポイントを迎えるかもしれない。一方、ミランは様子をうかがっているが、もちろん、ただ手をこまねいているわけではない。

「国際外交」というのは、テベス獲得をまとめようと動いているのが、レオナルドSD(スポーツディレクター)だけではないということだ。今週からは、ジャン=クロード・ブランGM(ゼネラルマネジャー)も動いているのである。同GMの動きには注意が必要だ。完全なる状況打破への鍵を握っているかもしれない。

PSGとマンCはすでに2500万ユーロ(約26億円)での移籍で基本合意している。だが、選手側とは合意していない。テベスの代理人は最近、ミランへの“忠誠”を繰り返してきた。先週のミラノでの合意のことだ。だが、ブランGMが参入したことで、“試合”はまだまだオープンな状態となっている。

一方、ミランDFチアゴ・シウバは「勝ちたければミランへ来い」と力強くシグナルを送った。ミラン守備陣の大黒柱は、次のように話している。

「テベスはクオリティーの高い選手だ。世界のすべてのクラブが彼のことを望むだろう。ミランが獲得できれば、僕らのために彼は違いとなってくれるはずだ」

「すべての勝利を望むビッグクラブでのプレーを彼が望むなら、僕らのところへ来なければならない。僕らは両手を広げて待っているよ。確実に違いとなってくれるはずだ。アルゼンチン人とブラジル人のライバル関係? それは確かに存在するし、激しいものではあるけど、あくまでピッチ上でのことだ。試合が始まったらの話だよ。それ以外は友人さ」