15日、北朝鮮の平壌にある金日成スタジアムで行われたW杯3次予選＝日本代表×北朝鮮代表の一戦は、パク・ナムチョルのゴールにより、日本代表が0-1でまさかの敗戦を喫した。

同スタジアムに集まった北朝鮮サポーターは5万人ともいわれ、試合前からチャントを繰り返したり、マスゲームと呼ばれる人文字を作るなど、おおよそ事前に練習でもしたかの如く、恐ろしいまでの一体感を見せていた。

同夜、TBS「NEWS23クロス」にコメントを寄せた、北朝鮮事情に詳しいという山梨学院大学・宮塚利雄教授は、「みんな、動員なんです。北朝鮮っていう国は、大勢集まって勝手な行動をすることができない国なんです。だから、応援も自己流の応援ではダメ」と見解を述べた。

また、北朝鮮国内でも、この試合の模様は放送されたが、同教授は「これは非常に珍しいことです。普通はこういうことはありえない。キム・ジョンイル総書記か、キム・ジョンウンの指示によって急遽放送しているということだと思う」と答えている。

さらに、現地からレポートを寄せた同局・土井敏之アナウンサーは、「統率がとれていました。南米のような歓声は自発的に起こることですが、このスタジアムにいる感じは、まさに統率がとれている歓声ですので、他では味わえないアウェイ。アジアでも、それ以外の地域でも感じられないようなアウェイ」と語るなど、日本代表にとっては、まさに完全アウェイとなった異常な雰囲気を伝えた。

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