アトレティコ・マドリーからインテルへの移籍が迫っているFWディエゴ・フォルランが29日、ミラノに到着した。空港でサポーターに歓迎された同選手は、次のようなコメントを残している。

「とてもうれしい。とても重要な選手たちと、とても重要なビッグクラブでプレーしに来た。(エステバン・)カンビアッソや(ディエゴ・)ミリートと話したよ。良いプレーをして、ピッチで貢献できることを願っている。特に、ゴールを決めることでね。(サミュエル・)エトーの代わり? 彼は偉大なカンピオーネで、とても素晴らしい人物だね」

ミラノへ向かう前に、フォルランはアトレティコ・マドリーの本拠地カルデロンで、記者会見を開いた。エンリケ・セレソ会長は同選手について、「彼はピッチ外での素晴らしい親善大使だった。フェアプレーも模範であり、素晴らしい人間というだけでなく、最高の選手だ」と称賛。感極まった様子のフォルランは、アトレティコのファンに次のようにあいさつしている。

「みんな、ありがとう。ここで4年、ビジャレアルで3年。スペインを去るのはつらいし、残念だ。みんなの素晴らしい愛情を感じている。決して忘れない。アトレティコでの経験は計り知れないものだった。僕らは多くのタイトルを獲得したけど、それだけじゃない。クラブやチームメートの素晴らしい人たちと知り合えたのは、とても素晴らしいことだった。僕はアトレティコのファンとして去る。ここの人たちのことは忘れない」

「インテルの新しいプロジェクトは、素晴らしい挑戦出と思っている。僕はビッグクラブを去るけど、別のビッグクラブへ行くんだ。もちろん、セリエAのことはテレビで試合を見るくらいしか知らない。でも、リーガやプレミアリーグを戦って、セリエに挑戦することに満足している。プロジェクトと、僕が欲しいという彼らの意欲が気に入った」

「うまくいっていないときでも、僕を批判した声は少なかった。とてもポジティブな4年間だったよ。残留の可能性? インテルのようなビッグクラブからの関心があったし、4年が経ったから、変えるのは悪いことじゃなかった。変えたかったんだ。自分が残したことに満足しているし、自分を待っていることをうれしく思っている」

「(インテル移籍に向けて)意欲にあふれているよ。調子は良い。32歳でビッグクラブへ移籍する可能性というのは、常にあるものじゃない。だからこそ、このチャンスをくれたマッシモ・モラッティ会長に感謝したい」

インテルとアトレティコは500万ユーロ(約5億6000万円)の移籍金で合意している。一方、フォルランはインテルと年俸350万ユーロ(約3億9000万円)の2年契約を結ぶ予定で、年間50万ユーロ(約5600万円)のボーナスが加えられる。